Stupid Cupid
間抜けなキューピット

02


登場人物: マック/アキラ
場所:アキラの自宅マンション





マック「そんなわけでさ。どういう意味だって云うんだよ?
    レイジはやっぱり、茅野の方が好きってことなのかなぁ……」

アキラ「まったく酒の進む話題ですねぇ」
マック「なにそれイヤミ? アキラはこういう話、聴きたくない派?」
アキラ「いえ、そういうわけじゃありませんけど……」
マック「リンなら即答、聴きたくないって答えるよ。アキラは、優しいな」
アキラ「聴きたくないってことはありませんけど、ただちょっと、気恥ずかしいっていうか。
    レイジさんを知ってるだけに……なんだか聴いてはいけないような気もして」

マック「俺はさぁ、アキラに――。アキラに、ほんッと俺は感謝してるんだよ、これでも。
    はい飲んで、飲んで。グラスが空だぜ? お作りしましょう、おにーさん」
アキラ「なんですか、急に? あ、ありがとうございます」
マック「いやぁさ、酔ってねぇと言えない話だから、今、この場で言っちゃうけどね。
    レイジと最初のやり直すきっかけをくれたのは、やっぱりアキラだからさ。
    ずっと云いたかったんだけど、タイミングを逃しててな。あの時はサンキューな」
アキラ「何ですか、改まって。もう一年以上も前の話でしょう。でもおせっかいじゃなくて良かったですよ。
    まさか、俺のレクサスの中でやっちゃうとは思いませんでしたけどね」
マック「イヤイヤ、やってねぇから。誓ってマジでそんなことはしてませんよ?」
アキラ「じゃ、ひとの車を放ったらかして、二人でドロンするとは思っていませんでした」
マック「車のことはスイマセンでした……」
アキラ「冗談ですよ。元に戻って良かったですね。マックさん」

マック「うん。戻ったっていうか、あれからもまた、さらに危機があったりで、
    何かと色々あって、今はまた確かに元に戻っただけなんだけどな。
    結局、茅野は恋人一号で、俺は愛人二号に戻っただけだよ」
アキラ「恋人二号は無いんですか?」
マック「それでも所詮、番号は2番だよなー」
アキラ「レイジさんは、茅野さんに対して負い目があるんじゃないですか。
    ずっと長い間、支えてくれているひとだし、仕事には必要不可欠だし、
    恋人って立場にしたのはレイジさん本人からだし、他に好きなひとができたからって、
    簡単に捨てるような身勝手なことはできなかったんだと思います。
    どうしたって、今さら手放せない存在ですしね」
マック「うん。それは解ってるよ」

アキラ「きっと、このままの状態にしておくことで、恐らくですけど茅野さんには
    誰よりも特別な立場なんだってことを示しておきたかったんじゃないですか」
マック「そうなのか? 特別なのか? でも仕事と恋愛は別だろ。それじゃ、俺は?
    俺にはその特別な気持ちを、レイジは示してくれないわけか?」
アキラ「マックさんのモヤモヤ問題は、また今度にしましょうよ。
    今日は、レイジさんが欲しかったものをマックさんがくれたという意味を
    考えるんでしょう?」
マック「ああ、そうだよ。そうだった。そうですよ。
    アキラ、お前は飲んでても脱線しないコだね。偉いぞ、天才だな」
アキラ「だからその自分の特別な想いを大事にしてくれたマックさんに、
    レイジさんはとても感謝してるんだと思います」
マック「そーか? とても感謝されてる気は、一ミリたりともしないんですけどね?」
アキラ「だから口では言えないけど、それが誕生日の贈り物くらい嬉しかったって意味ですよ。
    充分に感謝されてるじゃないですか」
マック「??? ええー?」

アキラ「俺にはそれしか言えません。レイジさんの精一杯の気持ちでしょう。
    云っときますけど、完全にこれ、マックさんの惚気話ですからね?」
マック「えええッ。のろけ話、ひとつもしてないんですけど?!
    そんな話だったら、他のとっておきのがあるけど、聴く?」
アキラ「もう十分です。自覚がないんですか? 重症ですね。
    まだそれで納得できないなら、もうこれ以上は自分で考えて下さい。俺は知りません」
マック「ブルータスよ、お前もか……。俺ってそんなに何も考えてないよに見える?」

アキラ「ハイ、この話は終わりです」
マック「わかったよ……」
アキラ「それにしても、マックさんとサシで飲むのも久しぶりですね。
    先月は、久しぶりにシックスティーズのゲストに呼んで貰えて、嬉しかったですよ。
    今月も、出演させて貰えるし。もうじきですしね。ステージで強引に決めちゃったけど、許可が出て良かった」
マック「うちの店長は、大喜びだぜ? 客を呼ぶイケメン王子様、来てくれるなら大歓迎だろ。
    どうせ日曜イベントじゃ、ナルセはでないから、王子様が来てくれないと客を呼べない。
    でもコリンズの店長は、あんまりヨロシクないんじゃないの?」

アキラ「そうでもないですよ。ゲスト出演は、コリンズにお客を引っ張ってくることもあるから、
    多少は営業宣伝活動くらいに思ってるんじゃないかな、うちの店長も。
    先月のライブで、シックスティーズの店長がすぐ連絡してくれて、OKが即、出たし。
    コリンズとシックスティーズの店長って仲、いいみたいですよね」
マック「だな。アルーシャの店長と、うちの店長が隅っこで話してるのは、何回か見かけたけどな。
    同じ業界だし、それぞれ接点があるんじゃねぇの? それにしても、この業界あざといなー」
アキラ「食うか食われるかでしょ。潰れる店もあるし、生き残るには、頑張らないと」
マック「まぁ、いやん。アキラさんたらすっかりスレちゃって……」

アキラ「コリンズも結構、店長の指針で客席への接客サービスは高いんですよね。
    シックスティーズみたいに、バンドのボーカルやメンバーが、
    インターバルにテーブルを回らなくてもOKなんてわけにはいかないんです。
    俺たちは楽屋で休んでる暇なんか、ほとんどないですよ」
マック「うちは特別だろ……。ナルセがアレだもん。フツーありえねえと思うよ。
    むしろ、あれがステータスだよな。こぞって特別にならなきゃってお客に思わせる。
    ナルセは一部の常連客を気まぐれに廻るから、それが常連サマの優越感を刺激しちゃって、
    オバサマたちの火花がもう毎回大変だわ」

アキラ「そういうのもあるいは手ですよね。
    でもそれは、ナルセさんだからできることですけどね」
ナルセ「だろうな。たまにどこへも顏出さずに帰ることあるもんな、ナルセ。
    でも誰も文句ひとつ言わないぜ。むしろまた次回こそはと期待して毎日でも来てくれる」
アキラ「あんなことを、うちの店でやったら、お高くとまりやがってバカヤローで、
    誰も来なくなりますよ。高飛車でふざけた対応です。
    もっともシックスティーズは唯一、その手法で成功してる店ですけどね」
マック「俺も、シックスティーズは殿サマ営業だなって思うことあるよ、たまに。
    同じ老舗のコリンズがそうなら、いい加減、変えていかなきゃマズイんじゃねぇのかな」

アキラ「それぞれの店にカラーはありますけど、それがシックスティーズのカラーですよ。
    でもうちはそうじゃないってことです。アルーシャもそうじゃなかったですけどね」
マック「要するにナルセさまのいるシックスティーズだけが特殊なんだよ。格別だ」
アキラ「そうなんでしょうね。彼はこの世界が長いし、どこの店も彼を欲しかってたし、
    ボーカルの中には、オールディーズの神様だって、崇めてるひともいますしね。
    ナルセさんは、媚びないからこそ、ナルセさんなんですよ。
    それにあの歌に勝るボーカルなんか、近辺では何処にもいやしませんからね」
マック「ま、神さまナルセさまだな。ナルセが居てこそのシックスティーズだよな。
    なぁ、アキラってさ…… その、ナルセのこと、まだ好きなの……?」

アキラ「なんですか、藪から棒に。もうあのことは忘れて下さいよ。参ったな。
    ナルセさんのことは、今も憧れてますけど、豪さんには敵いませんからね。
    もう狙ってはいません、諦めてます。正直な気持ちですよ」
マック「そうなのか……。うんまぁ、豪はナルセを好きだよな。
    あれにはきっと誰も勝てないと思うよ。ナルセに豪の爪の垢を煎じて飲めと言われたぞ」
アキラ「あはは。そういえば、豪さんと仲直りしたんでしたっけ?」

マック「そう。殴ったこと謝られてな。話してみれば良いヤツなんだ、豪」
アキラ「そうなんですね。ヘミが相談ごとをするくらいなんだからすごく良い人なんでしょうね」
マック「アキラは豪と話したことないのか?」
アキラ「たぶん、ないと思います。同じギターだからステージで会うことはないし、
    アルーシャの時は、41から豪さんを追いだした形になってなんとなく気まずかったし」
マック「ああ、そういえばアキラがシックスティーズを辞めたとき、そんな状況だったな。
    ところで、41といえばさ―――、サワは元気かな。最近、会ったか?」
アキラ「サワですか? この間、ちょっと飲みに行きましたけど……。
    相変わらずでしたよ。元気でした。あいつはぜんぜん大丈夫ですよ」
マック「そっか。元気なら良かった。アキラはそのぉ、サワとはその何だ……」

アキラ「寝たかどうか、ですか? 何もないですよ。俺には食指が動かないらしいです。
    でもサワがあんなだから、裏じゃ俺との有らぬ噂は立ちまくってたし、
    一度、フツーの女性のお客さんに関係を聴かれて、ビックリしましたよ」
マック「あ、知ってる! BLってやつだろ、ソレ!
    レイジがそう言ってた。近頃の御嬢さんは、男同士の官能小説を読むらしい」
アキラ「ああ、たまにいますよね。女性で俺とサワがデキてるって、ときめいてる人たちが。
    サワが俺にステージ上で触ると、キャーって言われてましたよ? アルーシャの時」
マック「それ、リンがナルセにインターバルで絡むとき、聞くね。キャーってやつ。
    なんだろうね。女子たちには、何かピンとくるものあるのかね……。
    そんなん想像して何が愉しいのかね。でもサワが微妙に当たってるあたり、ビビるよな」
アキラ「俺とサワは、何もありませんけど、害もないなら夢を壊すこともないですしね。
    マックさんも気をつけないと、有らぬ噂を立てられるかもしれないですよ」

マック「俺が? BLで? 誰と?」
アキラ「ナルセさんでしょ、やっぱり」
マック「それはないだろ。あいつはリンと怪しラブラブな関係だからな。表向き」
アキラ「あはは。変ってないんですね、俺のいた頃とシックスティーズは……」
マック「そうだよ。シックスティーズは何もかわらんのよ。
    いや、でもちょっとお笑い系が入るようになったかな。
    キーボードのキタさんとか、最近じゃギターのニノが面白いな」
アキラ「ニノさんとも、会えてないけど、この日曜は参加してくれるそうですね?
    ダブルギターで、面白そうだな。ニノさんが色っぽい音を出すって噂、流れてきてますから」
マック「そうなの? 色っぽい音? ニノのくせにナマイキな。
    色っぽいっていってもエロだよ、エロ。あいつはただ単に、えろえろギターだよ。
    おねーさまたちのホスト的な存在を狙ってるんだぜ」
アキラ「ニノさんと仲、良いんですね」

マック「悪くはねぇよ。ニノは結構、普段は掴みどころがないけど、
    ステージや楽屋では、面白いヤツだよ。音楽では結構真面目で、変ったことを
    いきなり提案したりするしな。この間は、4ビートでルート66をやったんだ。
    シックスティーズでは珍しいけど、ジャズ風でウケも良かったみたいだ。
    ライブならではだよな。俺らバックが調子出るのって、そういうイレギュラーな時だし」
アキラ「そうなんですか……。そういうのって良いですよね。すごく期待できそうだ」
マック「でも、ニノとは、アキラみたいに腹割って私的な話をしたりはしないよ。
    あんまり個人的には飲みにもいかないし、レイジとのこともオープンにはしてないから、
    俺にとって何の隠し立ても無く気軽にもの言えるってのは、アキラかリンだよな」
アキラ「ナルセさんは?」

マック「ナルセ? アイツはオレさまだから、話してるとちょっとイラッとくるだろ。
    だから余程でないと、腹割れないよなぁ」
アキラ「あははは……。日曜はメリちゃんとも、デュエットがあるし、俺は本当に楽しみです」
マック「メリナは気をつけないと、何だかとんでもないこと出してきそうで怖いんだよな。
    イベント日だから、絶対、何かやらかすぞ」
アキラ「それも面白そうじゃないですか。対応力を鍛えなきゃダメですね」
マック「なぁ……。アキラ、なんか辛いことある? 店でうまくいってないとかさ?」
アキラ「えっ?」

マック「お前、ちょっと疲れてねぇか? なんか老けたんじゃねぇの?」
アキラ「えっ、老けました? まぁ、俺もそれなり年を食ってきましたからね」
マック「あのさ。俺は頼りないし、自分勝手で自由で、サイテーなヤツだけどさ」
アキラ「ええっ、そんなことないですよ! マックさんはしっかりしてるし、
    面倒見は良いし、結構ミュージシャンにしては真面目で頼れるひとですよ?
    誰がそんなこと言うんですか」
マック「レイジ」

アキラ「……ああ。立場変われば、ですね」
マック「でもそんな俺でも役に立つことがあれば、いつでも言ってくれよな。
    俺は店もバンドも違えど、いつまでもアキラの友達だし。
    レイジのことで一番初め、俺に対して酷く激怒しただろ、アキラはさ」
アキラ「あの時は……。俺もずいぶん血が昇って、酷いこといいましたよね」
マック「でもそのあと謝ってきてくれて、本当に良いヤツだなって思ったんだ。
    しかも仲を取り持ってくれようとしたりさ、アキラは味方になってくれたよな。
    俺はみんなから反対されて、落ち込むことしかなかったからさ。嬉しかったんだ。
    こいつ、アホほどイイ奴なんだなって、都会でも良いヤツ、居るよなって思ってさ」
アキラ「マックさん……アホほどは余計ですけど」

マック「だから悩んでる時は、いつでも連絡くれよ。忙しくても、話を聴くからさ。
    俺はそうしたいんだ。もし何かあるなら、アキラの力になりたいなんちゃって」
アキラ「ありがとうございます。なんか、真面目なのは照れくさいですね。
    もし悩みがあれば、相談させて貰います。でも今は、本当にないですよ。
    コリンズでは漸く二年目で上手くやってるし、ただちょっと疲れが溜まってるだけかな」
マック「そっか。だったら、いいんだ。悩み相談の押し売りしたみたいで、悪いな。
    そんなに相談ごとが得意ってわけじゃないから、何もなくてほっとした」
アキラ「それにしても、いいひとって言われる相手とは、絶対恋関係には発展しませんよね」
マック「えっ、アキラ、俺に惚れてたの? マジで?!
    そっかぁ、どうしようかな。いいかな別に。どうせ俺も公然浮気されてんだしな。
    お互い様だろっていえば、レイジはどうでるかな?」

アキラ「いいひとは一般論の話ですよ。
    残念ながら、マックさんとは絶対ないですね。絶対にない」
マック「なんだよ、絶対絶対、言うなよ。それはそれで何だか、がっかりだろ」
アキラ「マックさんがもし浮気したら、レイジさんてどう思うんでしょうね?」
マック「きっとどうも思わないと思うよー。信用も今さらないしねー。
    むしろ俺がどっかで誰かと何かある方が、案外、ほっとするんじゃねぇの。
    散々、サワと寝ればいいのに言ってたし。よく考えたらレイジは酷いよな。
    本当に俺が誰かと寝たら、どうするんだっつーの。どうもしないか」
アキラ「わざわざそう云うのは、逆の意味かもしれませんけどね」
マック「……お前、そう思う? もしかして、あれって妬いてるんだと思う?
    俺がサワと寝たって云ったら、ショック受けると思うか?」
アキラ「試したりしたら、ダメですよ」

マック「試さないよ。俺はそんなことでレイジを傷つけたりしません。
    愛する相手の気持ちを試すのは、最低の行為ですよ」
アキラ「そうですよね」
マック「あーあ、俺、レイジに試されてるわけでもなさそうなんだけどなぁ。
    背中の痛みはなんとなく、嬉しい類なのに……。
    痛くされるのは、やっぱ愛されてないからなのか?」
アキラ「背中、どうかしたんですか?」

マック「いや、こっちの話。俺はさ、茅野の存在を気にし過ぎるんだろうか。
    茅野はクマのぬいぐるみだとでも思えばいいのかな? あんま、可愛くないけど」
アキラ「クマのぬいぐるみですか。でも気にし過ぎるのはしょうがないですよ。
    二股なんてキツイですよ。普通なら自分だけを選んで欲しいのは、当たり前です」
マック「そうなんだよ、俺の反応は正常だよな? レイジが変なんだ。
    でもレイジを抜きで解決策を考えないと、気分がへこんじゃうんだよな。
    ぬいぐるみには、抱っことかチューとかするよな? そんなのは許すよな?
    許さない方がオカシイだろ。ぬいぐるみに嫉妬するのは、馬鹿げてるもんな」
アキラ「そうですねぇ。でもぬいぐるみとチューするのは、どうでしょうね」
マック「……でも、ぬいぐるみとセックスは絶対しないからな?」
アキラ「信じてるんですか、レイジさんのこと」

マック「信じてるよ。レイジはちっとも俺のことを信用してくれないけど、
    俺は初めから全部、どういうわけかレイジの云う事、信じてるんだ。
    なんでだろう。レイジって嘘つきだから、騙すのが上手なのかな」
アキラ「騙されても良いと思ってるからじゃないですか」
マック「そんな騙されてもいいなんて、思ってない。騙されるのは嫌だよ。
    でもレイジが嘘つきだとは思ってるよな。言われたことを信じてはいるんだけど。
    それで俺はいいと思ってる? 思ってない? 思ってるかな? どっちかな。
    考えれば考えるほどわからなくてさ。どっちなんだろうな、うーん……」
アキラ「どっちでも良さそうですね」
マック「そう、どっちでもいい。俺がレイジを好きなのは、事実だからさ。それでいいよ。
    もう今さら何でもいいんだよ、俺。そんなの本当は気にしてないんだ。
    今、またレイジが傍にいてくれて、俺のこと気にかけてくれるだけで―――せ、です……」

アキラ「え?」

マック「し、幸せです……。ボカァ、今、すごくしあわせなんですよ……」
アキラ「結局、惚気なんですか」
マック「そ、そうです……惚気です。ほんとに幸せなんだよ、俺。最高に幸せ。
    好いたひとにあげるプレゼントなんかで悩んだりできて、すごく平和だ。
    こんな細やかな幸せで生きていけるなんてコワイ。どうしよう、恥ずかしか〜!」
アキラ「羨ましいですよね。ホントに」

マック「軽蔑した目で言いましたよね、いま?」
アキラ「あ、わかりました?」
マック「アキラって、ヒドイひとだな」

アキラ「一度、言われてみたかったんですよね、そのセリフって(笑)」
マック「うん、お前はときどき、ナルセみたくツラッと酷いひとになるよ? アキラくん。
    いつかきっと将来、ナルセさまになれるよ、キミ。良かったね」

アキラ「ええっ。そうかなぁ。それはそれで……嫌だなァ」



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参考:咲子の妄想ライブ日記2014.05.18

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