☆銀/魂パロディ

妖怪電車に乗ってる人って妖怪になりたいのか会いたいのか謎
(2)

登場人物:土方/山崎/銀時
場所/妖怪電車内


なんなんだ…
この電車…

ほんとに なんだこりゃァァァァ!!?
なんで俺が こんなブキミな電車に五日間も
乗り続けなきゃならんのだ

なんだよ この青白い発光色の車内は?!
なんで電車の中に 畳ィ?!
つり革に 血糊のゴム手袋とか 意味わかんねぇし
薄気味悪いオバケミュージック かかってるし!

だいたいだなァ!!!
なんで 初日からずっと 端っこに 白い着物着た女の子が座ってんだよォォォ!
電車の座席に座れ!! そんな隅っこに座んな!! 紛らわしいんだよォォ!
って いやいや まてよ アレ? 紛らわしいって 何が?
イヤイヤイヤ ナイナイナイ でも アレ 降りてないよね?
この五日間 あの子 全然 電車から降りてないよね?

他のイベント仕掛け人の妖怪たち ナス婆とか 垢なめとか
みんな 子供を脅かして泣かせて笑って 乗っては順次降りてくけど
あの子だけ ずっと交代無しで あそこに座ってるよねェ?

なんで? 何でだ 何故 降りない
…ほんもの? アレ…本物? 本物の妖怪?
本物ォォォォ?! 本物て何? 偽モノじゃないって何?
じょじょじょじょじょっ冗談じゃねぇェェェェェェ!!!

電車なんかに畳を敷きやがるから!!
だから家と勘違いして 来ちゃうんじゃねぇかァァァァッ!!
ちょっと休憩しようみたいに 居ついちまうんじゃねぇかァァァ!
ちょ いい加減にしろや おれはなァ
ヤクの売買を阻止しにきた 単なるオマワリさんなんだよォ

ゴーストバスターズでも 妖怪ハンターでも ないからね?
成仏とかさせられないからね 九字の切り方とかわかんないからね
孔雀王とか 結界師とか ぬらりひょんの孫とか 読んでないからね
いや孔雀王は 若干昔のを読んでた頃も あるけれども

あ 妖怪って 成仏させなくて 良かったのか?
ただの都市伝説か?
そんなん知んねぇよ 詳しいマニアに聞けよ 来たれトッシィィー!!
いやいやいやいやいや アレ 違うから
アレ妖怪なんかじゃねぇよ? きっと違うよ?
仮装した無賃乗車の女の子なんだよ? そうに決まってるだろ
そうだよ 無賃乗車なら いくら子供でも しょっ引かねぇと…

とにかく…
もう妖怪電車なんぞ こえぇぇぇぇぇぇぇぇぇんだよッ!!!







山崎「副長」

土方「おぅ どうだ山崎」

山崎「なんだか顔色がよくないみたいですけど副長 大丈夫ですか?
   今日で五日目ですもんね」
土方「バカ野郎 張り込みに四日も五日もねぇんだよ 犯人を見つけるまではな
   そんなことより 他の車両に 妙な動きはあるか?」
山崎「いや ありません 初日に副長のお尻を触った三人を 検挙しただけです
   あ 四人目は 沖田さんだったんで 逮捕してませんけどね」
土方「いや むしろ あいつを檻に入れろ」

山崎「それにしても 痴漢に触られすぎですよ 副長」
土方「しらねぇよ!ったく 電車ってのは本当に痴漢がいやがるんだな
   なんで俺のケツを触るかな マスクしてたって 女装だってバレバレだろ
   こんなゴツイ女がいるか わかるだろうが 普通」   
山崎「いやァ 副長 マスクしてても 美人ですから…」

土方「気持ち悪ィんだよッ! とにかく この仮装 なんとかしてぇ
   おい 山崎 チェンジだ」
山崎「ええっ」
土方「口裂け女 飽きたわ 痴漢されるのも うんざりだわ
   痴漢されて騒げば バレかねぇし じっと我慢の限界だ あと変われ
   仮装は他のにするわ 何かないのか」

山崎「他のって…あんまり被り物すると いざって時 動けないし…
   あ これどうですか? 動きやすいし 可愛いですよ?」
土方「可愛いのは 余計だよ まぁアレだな 口裂け女よりはマシだな
   けどこれだけだと 面が割れるから マズイな
   奴ら 俺のことを知ってるかもしれねぇからな」
山崎「じゃあ このお面もつけておけば 完璧ですよ これで分かりませんて」
土方「ま こんなところか じゃあ 俺は別の車両を張る お前はここを張れ
   ところでな 山崎」
山崎「え?なんですか?」

土方「おまえ あの子にいい加減にしろと 云え」
山崎「あの子って? どの子ですか?」
土方「あの子だよ あの隅っこに座ってる 白い着物の女の子だ」


山崎「ふーーーくーーーちょーーーーー?
   ナニ? あんた …ナニが見えてんですかァァァ?!」
土方「いや いるだろ そこに フツーに 白い着物を着た おかっぱの子供だよ
   いいか もう降りて貰え 何日もずっと乗ってやがるんだ
   ダダでもこねたら 無賃乗車でしょっ引くと云え 俺は子供は苦手だからな」
山崎「いやいやいや 副長 あんた駄目だわ それ 何日も乗ってる子供っておかしいでしょ
   俺にはそんなん 見えないですよ? 見えないものしょっ引くのは 無理です」
土方「やーまーざーきー おまえなァ
   なに云ってやがんだァ? アハハ いいかぁ? やーまざきィー
   オバケなんかなァ この世には居ないんだよォォ?!ああん?!
   いいから しょっ引け!!」
山崎「何 真っ青な顔して云ってんですかァァァ! 説得力全然ないんですけどォォ!」

土方「いいか!俺は別の車両に移る 以上
   山崎 お前はここ担当な 任せたぞ 見えないなら 良かろう」
山崎「副長ォ!!ズルイですよっ!見えないですけど
   余計に怖いじゃないですかァァァ!」
土方「しらん 仲良くすれば きっと愛着も湧くし
   彼女いねぇなら お姉さんを紹介してくれるかもしれんぞ
   監察の彼女には もってこいの人材だ 良かったな 山崎」

山崎「妖怪の彼女なんか いらんわーーー!!」




銀時「ひゃー それにしても車内もマジ混んでんなァ
   皆ヒマ人か? ヒマ人なのか? 俺もヒマ人なのか?」

女 「きゃ すいませんッ 足 踏んじゃいました?」

銀時「や 大丈夫ですよ 俺の足じゃないですから 多分
   別に踏まれた感触 なかったんで俺」
女 「そうですか 良かったです
   そういえば もう 足 無いんでした私…ウフフフ」
銀時「ヤ…イヤイヤイヤ それっ妖怪マニアのリアルごっこトークだよね?
   なりきり会話 みたいな? だよね? そういうのだよね?!そうだよねェ?!」

山崎「あッ 万事屋の旦那じゃないですか」

銀時「わあ!! …え? あっ 口裂け女? 土方くん?」
山崎「違いますよ 俺です 山崎です
   さっき副長に 口裂け女 押し付けられたんですよ」
銀時「あ そうなんだ それにしてもなァ なんかこの電車
   薄気味悪ィのな 乗ってる人間もなりきり過ぎてて
   シャレになんねぇよ」
山崎「フフ… 怖いんですか?旦那? もしかして」
銀時「ハァ?!ホワッツ?怖いってナニ?なァんで 妖怪見て怖がらないと
   いけないんですかァ?! 俺が? 全然イミがわからないんだけど?」

山崎「だって 顔色良くないですよ? そういや さっき副長も妙なこと
   口走ってたし…あんまり精神衛生上 良くないのかもしれませんね
   いくら夏の風物詩と云っても…」
銀時「いいいいいいいいんじゃなァい? 夏の風物詩? 幽霊とか?妖怪とか?
   火の玉とか? いいんじゃね? もう遊び心いっぱいじゃん?
   ぜぇんぜぇんオッケェイだよぉ? もう大好きだからね 俺ぇ こういう
   夏の遊び心いっぱいのイベントとか オバケ屋敷とか もう年間パスポート
   購入しちゃうくらい大好きだからね俺 ユーレイの着物の柄 誉めちゃうくらい
   マニアだからね 俺ってさァ」
山崎「いや 大抵 幽霊の着物って白装束なんじゃ…そうだ
   ねぇ 旦那は見えます? あの隅っこに おかっぱの白い着物の女の子が…」
銀時「Σ( ̄□ ̄)!−−−−−−−!!!!」




山崎「あれ?だんな? すっごいスピードでどこ行っちゃったんだろ…
   本当に居たのかなァ…見えたのかな旦那…イヤイヤイヤ
   何だよ 俺までおかしくなっちまったのかァ? もうホント
   イヤだよ さっさと終りたいよ この仕事ォ…」




銀時「ぜー はー!! んだァよ!! あいつは…何? 俺になんか恨みでもあんのかァ?!
   何であんな怖い話 振ってくんの? おかっぱの女の子だァ?
   いくらジミーだからって そんな地味な妖怪出してこなくて いいんじゃね?
   イヤイヤイヤ 冗談じゃないよ? そんなん座敷童みたいなの ホントに居たら困るよ?
   ここ電車だよ? あれは家に憑くんだよ? なんで電車に座敷童がいるんだよ
   畳か? 畳のせいなのか? 勘違いして 上がってきちまったのか?
   ちょっと休憩しよーみたいに 来ちまったのか? イヤイヤイヤ そんなん見えたりしねえぇよ?
   銀さん霊感とか無いからね 本当に無いからね 全然 無いんだからね」



女児「おにーさん…」

銀時「あん? 何だァ どーしたんだ ガキが?
   迷子か? 電車内での迷子なのか ったく こんなとこに子供連れてきやがって
   親が子供怖がらせてどうすんだよ ものっそいトラウマだよ コレ
   こんなとこで妖怪見せて ギャーギャー泣き叫んでるガキ見て
   笑ってるなんてよォ 残酷の極みだよ? 大人になってから
   ガキを虐待する大人になちゃうよ コレ? 大人なんか信じないの典型だよ?」

女児「おにーさぁん」


続く⇒(3)