クリスマス・プレゼント
登場人物:キラ エンゼル
場所:オフライン・カフェ
(クリムゾン・キャッスル)
※ご注意※この物語はマンガ劇場「2008年・電タブのクリスマス」の続編になっています。
エンゼル「飲めよ 毒なんか入ってねぇぜ」
キ ラ「優しいじゃん エンゼル」
エンゼル「お前に壁の花は似合わんだろが どうした疲れたか?」
キ ラ「ちょっと騒ぎ過ぎちゃったかな クリスマスパーティって楽しいね
毎年来ようかな 皆俺のこと 敬ってくれるしさ
マフィアボーイズに尊敬されても 何の足しにもならないけどな」
エンゼル「は どうせ俺らは ハッカーチームの中でも 最低ランクだ
そんなとこへお前が来て 不本意だが お前を崇拝してるメンバーも
少なくないから 思わぬサプライズで 結構みんな喜んでる
言いたかねぇけど 一応 事実だしな」
キ ラ「そっちこそキールを招待してくれるなんて どういうサービス?
番犬も クリスマスの約束を守れたってわけだ 友情だねぇ」
エンゼル「お前はちと寂しいんじゃねぇのか? 番犬を美少年に盗られちまってな?」
キ ラ「まさか ストーキングから開放されて 気が楽になったくらいだ
でも呑気なもんだよな 俺のボディガードのくせに どこにいんだよ 番犬のヤツ
俺の側にいるより 美少年のケツがいいっての 用心棒として どうだよ
俺が今襲われたら どうすんだっつーの 使えねぇ犬だよな」
エンゼル「だから 俺がついてるだろが」
キ ラ「はぁん?エンゼルちゃんが 俺のこと守ってくれるの?
さては番犬に頼まれたのか?やけにあいつ あんたのこと信頼してんだね
けど 俺があんたに敵視されてるの 忘れてるんじゃねぇ?
あいつ最近さ ちょっとキールとラブラブになったからって 腑抜けになって来たんじゃねぇかな
なぁ そう思わねぇ?絶対 もう 駄目だわ アレ」
エンゼル「さあな 別にそうは思わねぇけどな
美少年のお守りをしてるようで 見てるとこはちゃんと見てるんじゃねぇの」
キ ラ「そうかぁ?」
エンゼル「多分な 例えばな…」
エンゼル「知らねぇよ だからケルベロスなんじゃねぇのか
俺は用心棒もやったことねぇし なんで気がつくのかなんて わかんねぇよ」
キ ラ「ふーん ねぇ エンゼル それじゃあさ
このまま俺とあんたが 奥の部屋に消えたら 番犬は追って来ると思う?」
エンゼル「…美少年をほったらかしてか?」
キ ラ「そう 美少年をほったらかして」
エンゼル「―――試してみても いいぜ」
キ ラ「おや 何どうしたの? 今日はなんだかキャラ違うじゃん?
男前な発言ばっかりじゃん もしかして酔ってんの?」
エンゼル「さぁな けど酔ってなきゃ 番犬がいるのに お前の顎に手をかけたりしねぇよな
酔ってなきゃやってらんねぇだろ ランク下の俺達のクリスマス・パーティに
熱狂な信者を従えてる 天才ハッカーのキラ様が やってきたんだ
招待したのに蹴られたってチームも 多数存在してるらしいって情報だ
だから 俺らは明日から お前の信者らの妬みの標的にされる
みんなが喜んでいられるのは 今日までだ
それが分かってて来たんだろが 嫌がらせにもホドがあるよな
殺してやろうか この性悪め」
キ ラ「なんだ それで怒ってるの? そんなつもりだったわけじゃないけどね
ちやほやされるのに飽きたから エンゼルに会いに来ただけじゃん?
お前は俺が嫌いだもんな 俺は俺が嫌いな人間 大好きだから♪
嘘をついてないもんね」
エンゼル「俺が嫌いなのはいいけどな 俺の仲間が危険に晒されたりするのは
許さねぇし 容赦しねぇぜ」
キ ラ「ふうん たいしたお仲間意識だこと☆
だけど別に俺も クリスマスを楽しみたかっただけ
笑いたかっただけさ 小さな頭で 考えすぎだよ エンゼル・フェイス」
エンゼル「チッ まぁどっちでもいいんだがな
俺たちゃどうせ いつだって気にくわねぇ奴らとは 対立してる
今更お前の心貧しい信者が何をしようが そんなことは ちいせぇ問題だァな」
キ ラ「俺のファンは情報早いからね 今のシーンはもう配信されてるかも♪」
エンゼル「テメ〜!!どこまで性格わりぃんだよ!!
キ ラ「嫌がらせに体張るのが 楽しいよね〜」
エンゼル「殺ス!!つか クリスマスに死ねぇぇぇぇぇ!!」
<END>
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