☆銀/魂パロディ

嘘も認めてしまえば真実となる(2)

登場人物:銀時/土方
場所:万事屋 事務所




銀時「や ちょ おまえ 本当に待ってて!刀 しまえってェ!
    マジ止めなさいっ ちょ ホラァァ!! 怪我するからァ!刀を振り回すな!」

土方「怪我はしねぇよ 安心しな… 死ぬんだよォォォォ」

銀時「くぅっ …おいッ いい加減にしろ!」
土方「は! 何しやがるッ 離せッ! 後ろをとるたぁ 卑怯だぞ!」
銀時「秘境も川口探検隊もあるかよ! 誰が離すかァ!離したらおれが死んじまうんだよ!
    土方ァ いいから! ちょっ落ち着けってぇ 頼むからァァァァ!」
土方「うるせぇぇーーーーーー!!離しやがれぇェェェェェー!!」

銀時「…なぁ おまえ おれと近づいて 何を期待してたの?」
土方「はぁ? 何も期待なんかしてねぇわァ! どけよ 近けぇんだよ 顔が…
    後ろから耳のそばでしゃべんな 殺すぞ」
銀時「おれらはよォ… そんなんじゃねぇ筈だよ 土方
    一緒に笑ったり 喋ったり 酒飲んだり 友達みてぇに肩並べての付き合いなんざァ
    求めたりしてない筈だぜ おれたちにそんなもんが あると思うか?
    そうじゃねぇだろ お互い何故だか気になんのは 気にくわねぇからだよ」

土方「・・・・上等だァ やっと意見が一致したな」
銀時「そうだよォ てめぇは 女にモテモテのキレイな顔でクールに決めててもなァ
    いざ刀の鞘を抜いちまうと 刃の銀色を見ちまうと 瞳孔開いて
    血に飢えたケダモノみたいになりやがる」
土方「・・・うるせぇ」
銀時「その眼だよ 斬って斬って 斬りまくっても 興奮が収まらねぇんだろうがよ?
    おまえは ヤバイ瞳孔開き気味のイカレタ野郎だよ 警察なんて隠れ蓑なんだよ」
土方「・・・よくいうぜ てめェも似たようなもんだろうがよ 知ってっぞ
    白夜叉なんて 大層な名前で呼ばれて さぞやいい気になってんだろうがよ
    おれよりも 殺した数は多いんだろう なんたって攘夷戦争に出てたんだからなァ」

銀時「おまえに何がわかるよ おれが人を殺していい気になってたように見えるか」
土方「・・・・・どうだかな」
銀時「そんなもんどうでもいいんだよ おれはァ
    ジョーイだ バクフだ アマンドだ いつだって どうだっていいんだよ!!
    仲間はほとんど 死んじまった だが おれは生き残った
    だったら同じく残ったこの世界で おれが生きたいように生きてやんだよッ
    昔話なんぞ クソくらえだ
    おれは今 ここにいるおれだけなんだよ!」

土方「―――話 すり替えてんじゃねぇぞ」
銀時「すり替えてねぇよ おれとおまえは そんな世界で生きてて
    お友達じゃねぇっつってんだよ けど敵でもねぇよ わかるか?
    そいでお互いに放っておけるかっていえば それもできねぇんだよ
    出会っちまったんだよ 必然的に  だったら やることはひとつだろうが
    殺しあうか 擬似的なもので まかなうかなんだよ
    おれたちの選択肢は どっちかひとつだよ わかんだろうがァ」
土方「擬似的なものってな なんだ」
銀時「決まってんだろォ そんなもんはぁ! 男が欲望の溜まった捌け口を
    現代のストレス社会でぶちまけようって言ったら
    やるこたぁひとつに決まってんだろーがァ!!」
土方「通り魔殺人か おれはやらんぞ これでも警察だからな」

銀時「ちげーーーよォォォォ! 非人道的なこと言ってんじゃねぇわ!!
    何オナニーみたいなこと言ってんのォ?!
    おれとおまえ 二人いんだろうがよォ! 二人いりゃあ できるだろうが
    DSをネットに繋ぐより簡単なこと あるでしょうーがァ!!」

土方「・・・・チェスか」
銀時「なんでそんな西洋のゲームぅ!? 将棋とかで良くねぇ?!
    百歩譲ってオセロだってできるでしょうがァ!!チェックメイトーとか言いたいわけぇ?!」
土方「そんなゲームやって なんだってんだ 奥歯にモノ挟まったような言い方しやがって
    はっきり言えや 白と黒で おれを白に染められるとでも言うのかよ」
銀時「そんな だっさいこと言うつもりないわぁ! 何ソレ うまく言ったつもりィィ?!
    だからよォ… 殺しあうんじゃなくて おれ達が繋がる理由ってのは なんだよ
    よっく考えてみりゃ わかんだろ? 胸に手を当てて考えてみろや
    おまえは 何でおれに会う 引き寄せられんだろうが
    なんか得体のしれない感情で おれのことを 知りたいんじゃねぇのか」

土方「・・・別に おまえのことなんか 知りたくねぇよ」
銀時「あぶねぇって思うのに それを確認したいんだろうが それはおれも同じなんだよ」
土方「おれを落とすのは 仕事じゃなかったのかよ」
銀時「仕事になるはずだったんだよ 好い額だったしな
    だけど 断ったんだよ 嘘で本気は貫けねぇだろ おれは 本気だ
    ドS王子を喜ばせるぐれぇなら おまえに笑って欲しいんだよ おれはァ」

土方「ふざけんな・・・・なに 言ってやがる
    クソ・・・・どうしていいか わかんねぇんだよ おれは
    ただイラつく てめぇのことはイラつくだけだ てめぇに会ってもイラつくし
    会わなくてもイライラすんだよ だったら てめぇのカオを数日そばで見てりゃ
    何か納得する理由があるんじゃねぇかと 思ったんだよ」
銀時「触れてみりゃ わかるもんもあるぜ」
土方「そんなんじゃねぇよ ・・・多分」
銀時「たぶんじゃ 自信はねぇってことだよな 確かめてみようぜ」
土方「…どうやっ !! なッ何しやがる!!おま!今 何しやがった!?」

銀時「チッスだけど?」
土方「あッ あぶねぇぇぇぇぇッ!!!危うくムードに呑まれるとこだったわァァー!
    何しやがるんだ! もう騙されねぇぞォォ! 斬る!ぜってー斬る!離せぇぇぇ!!」
銀時「冗談で男にキスとかできねぇって なぁ おい 引き伸ばしすぎだぞ
    フツーのBLならなぁ もうこの辺でおめーは無理やり抱かれて イヤイヤながらも
    徐々におれに心を赦すんだよォ  いい加減 察しろや 腐女子の夢を壊すな 現実を見ろ」
土方「おまえこそ見ろォォ!!どうせおれが落ちたところで 笑い倒すつもりだったんだろうが
    判ってんだ 総悟もここに隠れてんじゃねぇのか? それともネットカメラかよ?
    だったら出しやがれ 粉々に踏み砕いてやる 腐女子の夢も砕いてやる カメラァどこだ!!」

銀時「あー もう いいわ もういいです なんかすいませんでしたァ
    疑い深い姑並みだな おめーはよ 夫の浮気を疑う新妻よりもしつけーよ
    せっかく銀さんが 慣れない愛の告白してんのによォ 台無しだよォ」
土方「どこが愛の告白だ まったく即物的じゃねぇか
    つまりはアレだろ おまえの言いたいのは つまるところ アッチの話だろーが
    要するに せっくすしたいってだけの話だろーが 誰でもいいんだろうが」
銀時「すいませぇぇぇえぇん! お願いしまっす!」
土方「イヤじゃ! 誰がおまえとなんかすっかよ 冗談じゃねぇわ」
銀時「んじゃあ 誰とだったらすんだよ? 誰ならいいの 沖田か 近藤か?
    マニアックなとこで ジミーくんなのか ジミーなのか もしかしてぇ!」
土方「なんで山崎だとマニアックなんだ なんで男ばっかりだ」
銀時「だって真選組 女いねーもん 男ばーーっかひしめいて 男気ムンムンだもんよ
    どうせ高校生のガキみたいなことしてんだろ カキっことかよぉ 泣けてくらァ」
土方「ちっげー!!つうの おれらの真選組をホモの巣窟みたいなこと言うんじゃねぇよォォォ!!」

銀時「ま 巣窟でも総インターバルでもどっちでもいいわ もう 銀さん疲れたわ」
土方「それはおれのセリフだ 帰るからな もう二度と会わねぇからな」
銀時「そうかい でもひとりになったら きっと判るよ」

土方「・・・なにがだ」
銀時「ひとりでよーーく 考えてみな おれに会いたくなって仕方ねぇ筈だよ
    体がうずいて いてもたっても居られなくなるはずだよォ
    もぉ 銀さぁん抱いてぇー! みたいになるはずだ たぶん BLではそうだ」
土方「なるかぁぁぁぁぁッッーーーー!! どんだけBLに毒されてんだ おめーはァ!
    いっかい病院へ行け そして看護師にカレーを点滴されろ 金属つけてMRを受けろ」
銀時「おれだって 信じられないこと言ってんだよ けど
    おまえと居ると そんな気になんだから しょうがねぇだろ
    いっかいやったら 判るような気がすんだわ」
土方「ふざけやがれ」

銀時「もう ここに来るなよ 土方くん」
土方「来ねぇよ 来るわけねぇだろっ」
銀時「そうかい じゃあ安心だわ おれも もう悩まなくて済むわ
   沖田クンによろしく言っといて? 仕事できなかったから 報酬は300円でいいわ」
土方「結局 仕事請け負ってんじゃねぇかよ 嘘つきめ
    てめぇがなに悩むってんだよ …あばよッ」




銀時「ちっ なにやってんだァ?おれは はぁー どーしようもねぇな…
    どんなザマだよ こりゃ  ま きっと アレだよ アレ
    どーしようもねぇもんなんだろうな こんな気持ちなんてよォ
    だぁって はじめてだから 銀さんお手上げだよ もうホント もうめんどくせぇよ」




(でも続く)