
桜 祭 り
場所:国立植物園 桜公園特別一区
十弐 ![]()
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登場人物:キラ/ウオッカ
―――番犬?
何だか 急に真っ暗になって…
あれから どうなったんだっけ?
そう 誰かが… 誰かが
あのストーカーを 引き倒して 殴ったような
番犬だ 今更
てめぇ 本当に遅いんだよ…

番犬 じゃない だれ だっけ

コレハ ダレ ナンダ?
シッテル ニンゲン?

―――だれかの指先
触れられて
気持ちがいいなんて そんなわけがない
ブロンクスか?
違う やつは こんな触れ方をしない
これは実在していない
俺の世界に もう存在していない何かだ
頭が痺れる 焦点も定まらない
そうだ 貧血で 倒れたんだ
だったら これは そう 幻覚だ
ものを考えるようになってから
よく見た悪魔の幻だ
たちの悪い 幻覚だ
だって

―――キラ
驚いた
まさか 出会っちまうとは 避けていたのにな
だが もう少しで大変なことになるとこだった
あの番犬は何をしてるんだ
今日の仕事はオフなのか?
キラの用心棒に オフは無いも同然だ
それくらい分かるように ちゃんと躾けやがれ
役立たずのクソ親父め
キラ…
こんなに 近くで 触れられるのに
俺は たぶん 存在していないんだろうな
あの日から 俺は
お前の 世界に 存在していない
おまえは 現実には 俺を 見ない
存在しないかのように 避け続けている
俺も 同じように そうしている
これを夢だと 思うだろうか?
だったら 夢だと 思ってくれる方が都合がいい
おまえの夢に でてきたものだと 思っていろ
夢くらいなら 会ってもいいだろう?

「これは お前の夢だ キラ」