And So It Goes
そして、今は(3)

登場人物:リン/アキラ/マック/メリナ/ヘミ
場所:リンの自宅部屋 打ち上げ会


☆3
4月8日 ダンス・ウィズ・ミー


リ ン「今日も、オツカレ〜!!
    ぷっはァ〜…( ̄ー ̄〃)仕事の後の一杯は、実にウマいねぇ♪
    アキラ、ヘミ、今日は、お二人とも、特にお疲れさん!!
    どうだった、アキラ?ナルセとのディオ、ステージで初歌いの感想は?」

アキラ「あ…え…いえ、快感でした…」
リ ン「おっ。やーだーねー、いやらしいコ!!うつむいて言うなよ、
    こっちが恥かしくなるっつーの」
アキラ「ずいぶん長いこと、ナルセさんが練習につきあってくれてた理由が、
    分かりましたよ。ステージで歌うと、あんな感じになれるんだ。
    練習よりも、…数段、来ました。ちょっとヤバイくらい…」
リ ン「やだよ、何がキタんだよ?ちょっと、何を言い出すんだ。
    やめろ、やめろ。だから、ナルセはダメだって、アキラ〜」

メリナ「いいなー、アキラくん。ナルセさんと、一緒に歌えてぇ。
    でも、もうすぐ、それも終わりですよね。サヨナラだもの」
リ ン「メリちゃん、アキラに嫉妬心燃やしてどうするの。
    じゃあアキラが辞めたら、メリちゃんがあれ歌う?」
メリナ「あっそれ、いいですねェ〜♪メリナ、歌います、歌います!!」

マック「アホぬかせ。あれは、サム&デイブなんだから、女じゃダメだろ」
メリナ「あーそれ、差別ですぅ〜ひどい、マックさん!」
マック「ひどいのは、おめーだよ。何だよ、今日の。最悪な。
    今度、挨拶で店の名前間違ったら、俺が後ろからケリ入れるからな」
メリナ「それは、反省してますよぅ…。そこまで言わなくて、いいじゃないですかァ
    ちょっとお店に慣れてきて…気を抜いたんですぅ……」
リ ン「もう、いいじゃん、マック。ネチネチと女の子を虐めるなよ。
    仕方ないよ。前の店名が出ちゃうのはさ、移って慣れだした時に、
    誰でもやっちゃうミスだしさ。気にすることないさ、メリちゃん。
    やっとシックスティーズに馴染んできた証拠だよ。な?」
メリナ「リンさんて、優しい〜。マックさんは、大人気ないですよネ」
マック「てめぇ。いい度胸だな…誰でも女に甘いと思ったら、大間違いだからなッ」

メリナ「マックさんはぁ、女のコ嫌いなんだ。わかった!ホモなんでしょ!」
マック「なんでいきなり、俺までホモ疑惑だよ?!それ、リンじゃなくね?」
リ ン「いやいや、マック。俺、ホモじゃないからね…?それは誤解だよ?」
メリナ「そうだ!マックさんは、アキラくんの後釜を、狙ってるんでショ?
    アキラくんが辞めたら、自分がナルセさんと『僕ベビ』歌おうと思ってるんだ?
    ナルセさんと、歌いたいんだ〜!!やーらーしー」
マック「そ、そんなこと、思ってねぇよ!何でヤラシイんだよッ!
    犯すぞ、このアマ!!」
メリナ「きゃ〜!!警察ゥ〜」

リ ン「なんか、楽しそうだね、キミら?
    でも実際さ、マックは歌えるだろ?アキラのパート。
    楽器でもベースが一番、歌いやすいだろ。俺はドラムで無理だし、
    ハルはタイプじゃないし、そうだよ、次はマックが歌えば?」
マック「え。俺が?…マジで?」
アキラ「けど、ナルセさんの特訓、キツイですよ、マックさん」
リ ン「大丈夫、大丈夫。ナルセは、鍛えても無理なヤツは、適当にOK出すから♪」
マック「ソレ、どーいう意味だよッ、リン!どうせ俺は、歌が下手だよ」
ヘ ミ「キミが下手というより、ナルセが上手すぎるだけだわ」
マック「あのな、それフォローなってないし。ヘミに言われると数段キツイな」

リ ン「しかしヘミも、相当凄かったよな〜。リハでは、驚いたな。
    これが、噂のローレライ伝説かよー!!みたいなネ♪」
メリナ「ヘミさんの歌、すごく好きですぅ。とってもセクシーでした♪」
ヘ ミ「ありがとう。アキラがいなくなるし、あたしも時々は、歌わせてもらうわ。
    …マックじゃ、少し頼りないし、ね」
マック「あーそうかよ。皆して、俺の下手を笑うわけだな…クソッ」
ヘ ミ「頑張りなさいな。マックは、下手ではないけど、ボイストレーニングが必要ね。
    ところで、あたし、ちょっと用事があるから、もう帰るわ。
    悪いわね。みんなは楽しんで」

マック「デートかよ?いいな、美人は、いつもお盛んでさ」
ヘ ミ「…そうよ。もてないキミとは、違うの。
    でも、例えば、いくらもてないからって、
    人のものを盗ったりすると、よくないわよ。おやすみ」


マック「あーあ!!都会の美人てのは、本当、ヤナ女が多いな!!」
リ ン「マックが、余計なこというからだろ。お前が悪いよ」
アキラ「マックさん。ナルセさんのこと、好きなんですか?」
マック「はぁ?」

アキラ「歌いたいんですか、ナルセさんとサム&デイブ」
マック「別に?まだアキラが歌うんだろ?
    辞めるまで、一ヶ月ほどあるし、俺、関係ないだろ」
アキラ「でも、練習、始めた方がいいかもしれないですよ」
マック「おお?…そうかもな。お前も相当、練習してたもんな。
    今度、ナルセに話してみるよ」
アキラ「やっぱり、ナルセさんが、好きなんだ…セックス目当てですか」

マック「ハァ?!Σ( ̄□ ̄)!ちょ、リンよ!!
    何コイツ、酔ってんじゃねぇか?!アキラの言動がおかしいぞ!?」
リ ン「アキラ?…目が、据わってるんだけど。大丈夫か?珍しいな、酔うなんて」
メリナ「アキラくんはぁ、妬いてるんですよォ。ね?
    これからずっと、マックさんはナルセさんと、一緒に歌えるから。
    ズルイんだ、マックさんー。ねー、アキラくーん?」
アキラ「そうですね。ズルイですね。きっと、もう寝たんですよ」

メリナ「キャー!!マジで!ボーイズラブゥ〜!!(^▽^)」
マック「んだァ?!(ーー;)こいつら、何?ムカツク!!
    アキラ、お前は、自分から勝手に辞めるんじゃねぇかよッ!
    俺に妬く資格はねぇだろっ」
アキラ「俺だって、辞めたいわけじゃないですよ。
    ただ、あっちで…やってみたいだけです。チャンスですから」
マック「要するに、あっちの店を取ったんじゃねぇかよ、この裏切者が」
リ ン「まぁまぁ、酒の席で、ケンカとかしないように。
    とにかく、頼むから、ナルセのことが発端で、揉めるな。
    そういうのは、バンドの外だけで充分だって」

アキラ「だから、外バンに、行くんじゃないですか、俺…」
マック「お前、マジで言ってんのか?何だ、何だ、どういう意味だ?」
リ ン「アキラ、お前、飲み過ぎだよ。アタマ冷やして来いよ」
メリナ「ねぇねぇ、リンさん。ナルセさんはぁ、本当は誰が好きなんですかァ?」
リ ン「は?知らないよ。何だよ、メリちゃんまで。
    どうでもいいだろ、そんなこと」
メリナ「良いことないですよッ!メリナ、知りたいもん!」
リ ン「ちょっと待て。こっちも絡み酒か?メリちゃん、お酒弱いの?」
メリナ「はい。私、あんまり、飲めませんよ。アハハハハ……」
リ ン「え。そうなの?あれ、ちょっと、メリちゃん?」

マック「ッたぁ〜どうにかしてくれ。誰だ、メリなんか誘ったの!?
    おい、しっかりしろよ、メリ!!
    寝んな!こら!犯すぞ!いいのか?!
    …だめだ、コイツ。爆睡だ。すっかり寝てるわ」
リ ン「はぁ…仕方ないな、寝かしとけよ。あっちに毛布あったと思う。
    しっかし、無防備だなァ。俺ら、ホモだと思われてるんでない?」

アキラ「リンさん、俺はね、ナルセさんと、一緒にいたかったんです。
    だから、一緒に、新しいバンドで出来たらと思って、
    だから、引き抜きの話だって、したのに…」
マック「おい?ナルセを引き抜きだって?聞き捨てならねぇな。
    お前…シャレになんねぇぞ。シックスティーズに恩仇で返す気か」
リ ン「ちょっとちょっと。お前は黙ってろって、マック。
    アキラ、で、ナルセは、何て答えた?」
アキラ「断られました。引き抜きは、前にもあったけど、
    俺はシックスティーズが好きだからって…」
リ ン「そっか。ナルセにはさ、今でも、常に色んな店からのオファーや、
    引き抜き話が、あるんだけど、揺るがないよ」
アキラ「え…そうなんですか。いつも?」
リ ン「考えてみろよ?あのナルセの実力と魅力で、他店がほっとくわけないだろ?
    いつも、そういう誘いの話は、山ほどあるんだ。
    ビックリするくらいの、交渉内容の時もあるよ。
    俺だったら、尻尾振って、シックスティーズを足蹴にして出るね。
    でもさ、ナルセは、いつも断ってる。どんだけ誘われても。
    あれくらい断る意志の強さがあって、何で浮気の時には、ダメなんだろなァ。
    不思議なヤツだよな」

アキラ「…浮気のときだって、意志の強さはあるでしょう。
    浮気してても、でも恋人が、一番スキだって、言うんだから…」
リ ン「Σ( ̄□ ̄)!ちょ、お前、アキラ…
    もしかして、ナルセと、やっちゃったのか?
    なんてこった!あんだけ言ったのに!ナルセのヤツ!!コロス!」
アキラ「違います、リンさん、違いますよ。してませんよ…まだね。
    まだ俺は、セブンレイジィロードのメンツだから、断られてるし」
リ ン「はぁ〜、お前さ、とことん甘いよ、アキラ。純なんだねぇ。
    だから俺は、アキラはダメだって、ナルセに言ったんだよ。
    あのさ、あいつが、メンバーだから手を出さないと、本気で思ってるわけ?」

アキラ「…え?」

リ ン「あいつはね、自分の好みだと、すぐ手ェ付けるの。…聞いてみ。
    そこの、ぶっきら棒で口の悪い、硬派気取りの、でも実は世話好きで、
    悪態ついてた歌姫を布団にちゃんと寝かしつけてる、本性ナンパ野郎にな」

アキラ「…まさか」
リ ン「おーい、マック。
    お前、ナルセとは、もう寝たんだよなー?
    白状してみ。ほれ。隠してても、リンさまには何でも分かるんだぜ」

マック「うるせぇ。んなもん、どっちでもいいダロ。寝たらなんだよ。
    おまえらに、関係ねぇだろ。
    だいたい、おまえはナルセのなんだよ、リン?」


-4-