<ご注意>
この物語は、ゲイ的二次創作な中でもまだソニーとリコがデキる手前の設定でよろしくです。



マイアミ・バイス・パロディ
遅れた理由

スタン=スタン・スワイテク
ジート=ラリー・ジート

スタン 「お早いこって!!俺たちまだ 1時間45分しか待ってないよ」

リ コ 「獣医のところに寄ってたんだ」

ジート 「あらま ワニちゃんがソニーのガールフレンドでも かじったわけ?」

ソニー 「飼い主の身にもなってみろ
     エルビスの奴 缶ビールの束をかじったのはいいが 歯茎を切っちまった」

第53話(シーズン3)「復讐のガンマン・最後の決闘!」より


☆☆☆☆

スタン「なぁ ラリー!」
ジート「おまえ声がでかいよ 何だよ スワイテク」
スタン「あの二人 出来ちゃってるって本当だと思う?」
ジート「ああ? どの二人?」
スタン「今 獣医のとこに寄ってた お二人さん」
ジート「ソニーとタブス?二人がデキてるだって?誰が言ってたんだ?」
スタン「とある筋からの極秘情報! 情報提供者の名前は明かせねぇ!」
ジート「まさかソニーとタブスだぜ?あの二人が?」
スタン「だって 歯茎から血だぜ ラリー? おかしいだろっ?
    二人でそんなことで遅刻だぜ ワニが歯茎から出血してさ
    ワニの歯槽膿漏で 二人揃って遅刻するか?!」
ジート「歯槽膿漏じゃなくて 怪我だって言ってただろ?
    あれだよ きっと そうだ えーっと
    本当はエルビスが噛み付いたんだ タブスにな」
スタン「…ソニーに噛み付いたんじゃないなら いいけどな」
ジート「エルビスが?」
スタン「タブスが!」
ジート「…ソニーの口をこじあけて 歯茎を怪我してないか
    確認してみろよ 今度」
スタン「おーけー!そうする!」
ジート「…そうしてくれ」
スタン「でも ラリー!」
ジート「何なんだよ!」
スタン「だけどっ 本当に歯茎 怪我してたらどうする?」
ジート「缶ビールの束をかじったのが ソニーってことだろ」
スタン「……なるほど そっか!!」

ジート「アホか」

☆☆☆☆☆

ソニー=ソニー・クロケット
リコ=リカルド・タブス

リ コ「大丈夫かソニー 病院いかなくていいのか?」
ソニー「おまえ 趣味が悪いぜ リコ」
リ コ「はいはい 自覚してるよ」
ソニー「畜生…あのじーさん いいパンチしてるぜ」
リ コ「かなり長い時間ひっくり返ってたもんな」

ソニー「…だったらすぐ起こすべきじゃないですかね?相棒さんよ」
リ コ「起こす?そうだな それは気が付かずに失礼を致しました」 
ソニー「どうしてそんなことに気が付かないんですかね?
    おかげで随分時間のロスをしたじゃねぇか 仕切り直しだ」
リ コ「くさるなよ ソニー
    おれはちゃんと主任にソニーが老いぼれ元テキサスレンジャーに殴られて
    意識がないから暫く休ませとくって連絡しようと思ったんだけどな」
ソニー「そんなカッコ悪いことをチクッたらおまえとは絶交だぜ」
リ コ「だと思った」
ソニー「問題はな どうして起こさなかったかってことだよ!」
リ コ「どうして? そうだな起こさなかった理由は二つだな
    おまえは疲れてた だから失神してるならいい機会だと思った
    脳振とうだと動かすのもまずいしな」
ソニー「もうひとつは」
リ コ「可愛い顔して寝てたから 起こしたくなかった」
ソニー「寝てたんじゃない 気絶してたんだ」
リ コ「どっちでもいいさ 可愛い顔してたとこが おれには重要なんでね」
ソニー「…ッ ふざけんな!」
リ コ「ふざけてないぜ 二つ目の理由は
    おまえがあまりに無防備な顔して気絶してるから
    キスしたくなったんだ ソニー」
ソニー「―――したのか」
リ コ「したよ」
ソニー「!! なんだと?気絶してるおれにか? 冗談じゃねぇ!
    どうかしてるぜタブス 本当に悪趣味なやつだな!」
リ コ「だから自覚してると言っただろ」
ソニー「信じられない 他に何もしなかっただろうな?」
リ コ「何もしてない――と言いたいとこだが…」
ソニー「! 何した?!」
リ コ「そんなに怒るなよソニー
    キスしてちょっと妙な気分になったから
    いたずらを…」
ソニー「したのか?!」
リ コ「しないさ 嘘だよ するわけないだろ そんな恐い顔するなよ
    いくらおまえが白目むいてたって 意識のないおまえにキスはしないし
    レイプは人道的に良くない おれは警官だぜ」
ソニー「ふざけんな 良くない以前の問題だろ」
リ コ「でも ガマンしたんだぜ?
    無防備なソニー・クロケットに 何もしないで
    ただ目が覚めるのを ただじっと待ってたんだ
    なんと優等生な王子さま」
ソニー「キスすりゃ 速攻起きたかもな」
リ コ「起きてすぐ殴るだろ?」
ソニー「当たり前だ! 男に寝込みなんか襲われたくねぇ」
リ コ「ソニー
    おまえは最近 おれが話をしてる最中に大抵うとうと眠っちまうんだ
    無防備この上ない顔してな 分かってるのかね?
    おれの前でぐっすり寝るなんてな
    おまえの寝顔を一人ぼっちでじっと観察するのは 正直辛い
    だけど 普段ジェントルマンなおれでも たまには理性が吹っ飛ぶ時があるのさ」
ソニー「…だったら起こせよ 遠まわしな嫌味か
    おまえの話を聞いてないのは悪かったよ 疲れてたんだ」
リ コ「別にかまわんさ おまえの寝顔を見るのは嫌な気分じゃない」
ソニー「おれがアホ面して寝てるのが そんなに楽しいですかね」
リ コ「楽しいさ 愛しのソニィ・クロケットだぜ
    セクシーな体さらして 無防備に寝てるのは おれの体には毒だけどな」
ソニー「そうかい そいつはお気の毒
    だけど今日はお陰さまで普段の睡眠不足を解消できたぜ
    サンキュー相棒 帰れよ もう」
リ コ「ヘイ相棒 おれを追い返すのか?」
ソニー「相棒に襲われちゃ かなわねぇからな」
リ コ「嫌ならしない おれが無理じいしたことあるか?」
ソニー「無いさ 多分な …いや きっかけなんか なかったはずだ」
リ コ「ソニー」
ソニー「わかんねぇよ おれは その  お前が 俺に 触れたいっていうのだって
    正直 どうしていいかわかんねぇ そんな風に言われると
    おれ自身 本当に混乱してる どうしていいか わからないんだよ リコ」
リ コ「嫌なら いやだといえばいい そうじゃないんだろ」
ソニー「…いやか 嫌なら簡単で 何の問題もない話さ」
リ コ「ほんの少し 唇を開いてくれりゃいいんだよ
    お喋りするためじゃなくな
    目もついでに閉じてくれよ ソニー」
ソニー「嫌だ 目なんか閉じたら 理性を失くす」
リ コ「おれはもう失くしてる どうするソニー?
    もうおまえ次第なんだよ おれは帰った方がいいか?
    シャワーを浴びたバスローブを脱いで
    おれはこのままスーツに着替えて おまえのボートを出て行くか?
    それでまた素知らぬ顔で お互い仕事につくのか」
ソニー「そうだよ 今までそうだった 今まで通りでいいだろう
    何故今日なんだ? 何故今日に限ってそんなことを言い出すんだリコ」
リ コ「だから言ってる たまにはおれも理性が吹っ飛ぶこともあるってな」
ソニー「今まで通りの微妙な距離じゃ 駄目なのか」
リ コ「いいかソニー 恋愛は共犯だ おまえもおれも お遊びじゃない
    おれが選び おまえも選ぶ おまえが女なら こっちがエスコートしてもいいが
    おれたちはそうじゃない 主導権は おまえにもある」
ソニー「そうだ おれたちは平等だ おれかおまえが 女をやるはずもない」 
リ コ「ソニー だけどおれたちはそんなに平等でもないんだぜ
    なぜなら おれの方が――リカルド・タブスの方が
    ソニィ・クロケットに惚れてるからだ
    だからその分だけ おまえはお姫さま待遇なんだ
    ちょっとくらいわがままを言っても 許される」
ソニー「おれが お姫様だって? こんなに筋骨隆々の姫さんが どこにいる?
    フットボールで鍛えた筋肉だ でももうとっくに昔の話だけどな
    腹なんか弛みが出てきたし 潮焼けして肌は真っ黒
    皮膚なんかボロボロだぜ 姫さんなんて 身体じゃない
    変に色っぽい男娼ともワケが違う
    裸にしたって 一線を超えたいとは きっと思わないぜ?」
リ コ「白人は焼けたって 褐色の肌にはほど遠い きれいなもんだよ
    腹筋だって鍛えたラインは残ってるし 弾力もしっかりしてる
    華奢で色白な姫さんや街娼の女より ずっとセクシーだ
    相当おれにはぐっと来るよ… 悪いけどな」
ソニー「確かにおまえの肌の色には 追いつかないな
    ジムで鍛えたリコの体の方が 無駄が無くて羨ましいけどな」
リ コ「誘われてる気分になるぜ ソニー?」
ソニー「…試してみてもいいとは思う 思うが だが」
リ コ「怖い?」
ソニー「リコ… おれは 初めてじゃないよ
    多分 わかっちまってるかもしれねぇけど」
リ コ「ああ そうかもしれないとは 思ってたよ
    だからこそ ちょっと踏み込めたところもある
    おまえの口から聞くのは 少しショックだけどな」
ソニー「スポーツ業界では よくあることなんだ
    でも男色の意味はない ただの生理的欲求だ」
リ コ「おれのは 生理的欲求じゃない」
ソニー「だから 困ってる できればその方が楽だった
    でも おまえが言うのは そうじゃない
    だから おれは困ってるんだ」
リ コ「もう随分と困ったはずだろ? 結論を出してもいい時期さ
    おまえが はっきりと 体をあずけてくれるまで
    おれは自惚れちゃいない 無理に抱きたいわけじゃない
    だけど おまえの気持ちを 今 知りたいんだ」
ソニー「どうすりゃいい」
リ コ「だから目を閉じて 唇をあずけるだけでいい
    そこからは 本能が知ってる」
ソニー「もうじき 夜勤交代だぜ…
    遅刻したらジートとスワイテクに嫌味を言われる」
リ コ「エルビスを獣医に連れて行ってたと云えばいいさ」
ソニー「エルビスを?」
リ コ「飼い主が知らないうちに 危険なものを食べちまうのは
    動物には良くあることさ そうだろ?
    おれも危険なものには 目がないんだがね」

ソニー「…よく言うよ おれのどこが危険だよ」

マイアミ・バイス★ソニー&リコ

「全部さ ソニー  もう 後には引けないぜ」



☆END☆

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【あとがき】
この物語は☆第53話(シーズン3)「復讐のガンマン・最後の決闘!」☆から妄想を得ています。
変です。変なんです!!
何が変て、張り込み交代にソニーとリコが遅れてくるとこの、この二人が変なんです!!
始めのところのジートとソニーらの掛け合いセリフは実際のドラマの中のセリフそのままです。
(さすがにその後のスワイテクとジートの掛け合いは創作ですけど)
この、これだけのセリフシーンの凄いとこは、目の演技にあります。
「獣医のところに寄ってたんだ」っていうリコは明らかに
ソニーを見つめてるんです。なんだか意味ありげに見つめてるんです!!何故?!
だって獣医に寄ってたなんて言い訳、飼い主のソニーが言えばいいのであって何でリコが言う!?みたいな。
そして二人の間合いが、微妙にどっか変なんです。リコの目がいやらしすぎます!
もー是非ドラマ本編をご覧下さいな!と言いたいです。
深読みしすぎ?そうかもしれないですが。でもそんな空気あります。
そう深読みしながら見たら、絶対恐いくらい当てはまりますから。やってみてください。
それと、ソニーが殴られて失神するとこはドラマ本編で実際にあるシーンなのですが、
このセリフ劇場の物語とは時間軸と関わりが前後していますので、つじつまはあってません。
でも、このシーンもなんか…いやらしいんです!!元テキサスレンジャー(ウイリー・ネルソンでした)が
ボートにてソニーを不意打ちで殴り気絶させ、そこにリコが助けにくる?ってシーンなんですが…
元レンジャーを逃がしてしまい、失神したソニーを何だか見つめてるリコがちょっと変なんです。
一瞬の戸惑いにひょっとしてリコったら起こさないんじゃないの??と疑った私です…。
しかも無防備に気を失ってるソニーがなんだかとても可愛いのでして…そのあと場面転換入ってるし。
おかげで妄想がビシバシ入りました…。ああ楽しすぎる…。
がぜん燃える自分に、昔の妄想爆裂な日々を思い出しました。
そんな次第の妄想劇場です。外国ドラマのよこしまな味わい深い醍醐味を 感じて頂けたら幸いです。

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