マイアミ・バイス・パロディ
大切なもの(1)


リ コ 「ヘイヘイ ベイビー 頼むからそんなに怒るなよ?」

ソニー「ふざけるな! いいかタブス 俺は納得いかないから言ってるんだ
    どうして俺が外される? ヘイ相棒 俺が何かしたってのか? 
    どうだ? したのか? いいや答えはノーだ そうさ してない!
    俺はまだ何もしちゃいない ただ友達が
    信じてた俺の古い友達が 薬の売人だっただけだ! ただそれだけさ 
    …畜生!」

リ コ 「ソニー そんなに噛み付きそうに迫られたんじゃ 我慢も限界だぜ
     公衆の面前でキスされたくなかったら 俺から五十センチ離れて
     お前の人差し指を 胸からどけてくんないかな?
     そのセクシーな指でいろんなことを 想像しちゃうから さ」

ソニー「本当に噛み付いてやろうか タブス」

リ コ 「だから そうマジになって怒るなって言ってるんだよ 力を抜けよソニー
     主任はお前のことが大事なんだ 心配してるんだ 皆だってそうだ」

ソニー「へぇ そうですかね 気持ちわりぃや」

リ コ 「拗ねるならボートに帰ってエルビスと毛布を取り合って遊んでろよ
     お前は休暇だ 誰も咎めないさ だが俺は仕事中だ
     俺は今日これから ソニー・クロケットをボートまで送っていく責任がある」

ソニー「…だが俺には あいつっていう責任があるんだぜ リコ」

リ コ 「分かってる ボートで聞くさ 今夜はご馳走してくれるんだろ?」

2へ続く(2で完結)

photo/真琴 さま (Arabian Light)

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