☆銀/魂パロディ

苺って本当は4月に花が咲いて5月に実がなる初夏のフルーツ


登場人物:沖田/土方/原田
場所:真選組 屯所

沖田「はい 土方さん これ」

土方「…んだァ? なんだコレ」
沖田「チョコでさァ いちごみるく味のチラルチョコ 新作の『つぶつぶの気持ちシリーズ』
    他にも『男ショコラ ストロベリーケーキ味』もありますぜィ」

土方「はあ? んなもん俺が喰うわけねーだろが 気持ち悪ィんだよ」
沖田「土方さん あんたにあげるんじゃねェですよ 野暮だねェ 旦那に渡して下せぇ
    よろず屋のダンナですぜ 俺からだってちゃんと言っといて下せぇよ
    間違われると・・・・・・・・・なんなんで」
土方「何その変な間 今の間は必要ねーだろ その空白なんかイラッとすんだけど
    スラっと言え スラッと つか なんで俺がてめーのパシリをせにゃならんのだ
    ふざけんな ボケェ だいたい何でチョコだよ」
沖田「だって今日は ホワイトデーですよ?」
土方「しらねぇっつーんだよ あ? もしかして 総悟
    お前 バレンタインデーに よろず屋にチョコでも貰ったのか?」

沖田「え? …ええ まァ…( ̄ー ̄″)>」
土方「も 貰ったのォ?!」
沖田「フフフ いやですねィ ジェラシーですかい 土方さん
    ダンナが俺にくれるわけねェでしょうが 騙されやしたね  いいきみだ
    失恋のショックで死にやがれ 土方」
土方「アホか お前 別になんも ショックじゃねぇわ」

沖田「アホなのは あんたでさ 土方さん
    あんたバレンタインに ダンナにチョコあげたんじゃないんですかい?」

土方「あげてないけど?」

沖田「じゃあ 逆に貰ったんですかい?」

土方「貰ってないけど?」

沖田「ああ やだやだ バレンタインデーにコソコソ逢いに行って
    ナニしてただけですかい あーあァ 大人ってフケツだァーー」

土方「いや やってもないけど?」

沖田「最低の駄目っぷりですね 俺にはもう隠し事はしねぇって約束でしょう
    何今更恥ずかしがってやがるんでい 話せ ガッツリ濡れ場を話しやがれ」

土方「別に約束なんかしてねェだろ 確かに二月十四日は会ったぜ よろず屋に
    けど チョコだの 特別な日だのと そんなものは一切関係ねーな
    バカバカしい 何がセントバレンタインだ」

沖田「じゃあ 何しにわざわざ 休暇とってまで 旦那に逢いに行ったんですかねェ」
土方「とってないから あの日は非番だから たまたまだから
    そしたらあいつが会いたい言うから 会ってやっただけだ
    わざわざ 会いに 行って なんか ねー」
沖田「ふうん まァいいや そういうことに しておきやしょう」

土方「ちょっとまて 何しょうがねぇから自分が折れてやったみたいな表情してんだよ
   俺は嘘なんかついてねーんだよ 撤回しろ いますぐその言葉を撤回しろォ!」
沖田「土方さんが嘘をつく時 俺にはわかりまさァ
    それよりホワイトデーに 何か貰えるかもしれねェですぜィ?
    旦那は案外 そういうとこ細かい人ですからねェ あんたはこれ持って
    会って来た方が いいんじゃねェんですかい?」

土方「いらねェよ 気持ち悪りィ あんなもんはな 女子供のやる女々しい戯れ事だ
    大人の男にゃ関係ねェ 何がいちごみるくだ いるか こんなもん」
沖田「いや そんなことは ありやせんぜ 土方さんは 確かにそうかもしれねェや
    けど 旦那はきっと このいちごみるくチョコを貰ったら 相当喜ぶと思いますぜ?
   なんせ旦那は いちご牛乳マニアですからねェ」

土方「・・・・まァ 別に お前がそんなに渡したいっていうなら 自分で渡せや」
沖田「土方さんからでないと 面白くねェだろ俺が 渡して来いってんだよ 空気読めや」
土方「ハァ? なんで逆ギレ? 何でお前を愉しませてやらねェとダメなんだよ 俺が
    意味わかんねぇよ 知るかよ お前が渡せや 俺に命令すんなって」
沖田「じゃあ 今日は会わないって言うんですねィ? 絶対に会わねェって」
土方「ああ 会わねーよ 今日 俺は内勤だし 書類が溜まってるからな
    そんな暇ねーわ ホワイトデーなんか会ってる暇ねぇっつーんだよ」



ダダダダダダ・・・・!!!




原田「ふ・・・・副長ォォォォォォ!!!

土方「なんだ 騒がしいぞ どうした原田」
原田「た 大変です!!ザキが・・・山崎が 誘拐されましたァァ!!」
土方「なっ なにィ?! 攘夷志士か!? 何処だ 案内しろ!」

原田「いえ あの・・・その よろず屋が・・・
    ホワイトデーのお返しに お手伝いさんとして借りるから  副長に・・そう言えと・・・・」

土方「
!! なァんだとォォォォ?!(ー"ーメ)」

沖田「やれやれ 結局行くことに なりやしたねィ
    だからさっさとチョコあげておけば 良かったんでィ」(ニヤリ)

土方「いや 俺は行かん」

原田「副長ォォ!?」
土方「放っておけ どうせ俺を呼びつける 姑息な手段だ  誰がそんな手に乗るかっつうんだ」

原田「ですが 副長!! 真選組の仲間がさらわれたってのに
    何もしないで見捨てるなんて おれらの士気に関わりますッ!」

土方「別に見捨ててなんかいねェだろ 大げさだな
    原田ァ まさかお前も もしかして グルなんじゃねェだろうなァ?」

原田「は? グルってなんスか 副長 おれはいつだって  副長のためなら 死ねますぜ
    副長のためなら よろず屋の首だって  とってくることだって 出来やすぜ!!
    おれに命令を! 副長ォォ!!」
沖田「さすが土方さんだ 隊士にも愛されていやすねェ」(ニヤリ)

土方「なんかお前の笑い ものっそいハラ立つんだけどォ
    わかった 原田 物騒なこと言うんじゃねェ
    俺が山崎を 取り返してくる それでいいだろう」

原田「副長ォ!!この原田も お供しやスッ!!」

土方「いや 俺ひとりで行く 真選組が二人も揃って行くと
    返ってややこしくなるからな 俺が行って ガツンとやってくりゃ済む問題だ 任せろ」
原田「副長!!!(ToT) ご無事で!!」

沖田「やっぱ 行くんですねィ?」(ニヤリ)
土方「お前も来い 総悟」
沖田「二人も行くと ややこしくなるんじゃ ねぇんですかィ?」
土方「お前は 居ても居なくても どっちみちややこしいんだよ  だったら 一緒にきやがれ
    いちごみるくでも何でも ヤツに直接渡せばいいだろうが」
原田「イチゴミルク?」
土方「こっちの話だ いいか原田 この件は 近藤さんには黙っていろ
    大した事件じゃねぇからな お前だって よろず屋のすることを 本気で言いに来たんじゃ
    あるめぇよ?  今日は許すが 次はねェぜ 原田?」

原田「・・・・ハイ すいやせん(-_-;)」


登場人物:土方/銀時/沖田/山崎
場所:万事屋 事務所

土方「よろず屋ァァ!! 山崎を返しやがれェェェェェェェ!!


ガラッ



山崎「あっ 副長ォ!! いい時に来てくれました!
    早く早くゥ!! 旦那が! よろず屋の旦那が大変なんですゥ!」

土方「・・・は?」

山崎「さっき 誰か差出人が分からない小包を 受け取って…」
土方「…ッ! 爆弾かッ?!」

山崎「いえ いちごみるくの入浴剤が入ってて
    かれこれ三時間も 旦那が風呂から出てこないんですよ」

土方「じゃ またな」
山崎「ふ 副長ォォォ!? 待ってェ 待って下さいよォ! 何で帰るんですかァ?!」
土方「いや 帰るとこだろ コレ普通
    つか だったら何でお前は帰って来ねぇんだ 山崎ィ?(ーー〆)」

山崎「だって イチゴケーキを作るの手伝ってて…スポンジがさっき
    焼けたんで… ホラ 良い匂いでしょ? すごく美味く焼けたんですよねっ♪」

沖田「本当だ スゲェや山崎 完成度高ェな さすが旦那のケーキだぜィ
    これなら立派な イチゴショートケイクス屋になれるぜィ」
山崎「ですよねッ♪ 旦那は本当に 何でも器用ですよねェ♪」
土方「・・・バカか バカなのか バカだろ てめぇら
    もういい イチゴミルクの風呂でも 苺のショートの中にでも
    勝手に入ってろ 三人一緒に 俺がたたっ斬ってやる まとめてイチゴ色にしてやる」

山崎「いや でも副長 よろず屋の旦那 中で湯あたりして 伸びちまってるのかも…
   さっきから 呼んでも返事がねぇんですよ 鍵もかかってて…」


土方「!? おい! よろず屋ァ!! 開けろ! 何やってる!? 返事しろ!!
   …ちッ 鍵か 壊して開けるぞ!! せぇッの…」


ガッ シャァァァーーーーーン!!




銀時「ちょ なんだなんだ何ですかァ? 強盗さんですか?
    人が気持ち良ォ〜く♪いちごみるく♪バスタイムを 愉しんでる時に
    なに邪魔してくれちゃってんですか コノヤロー!!
    男の風呂に乱入するなんざ ド変態さんですか? 銀さんそんな趣味ないからね
    てか ちゃんとドアの修理しろ 修理代 一千万円払え」

土方「・・・・・」

銀時「アレ? 土方くんじゃん? どーしたの?」
土方「てめぇなァ・・・」
銀時「あらヤダン♪ ホワイトデーに 銀さんに会いたくなっちゃった?
    ちょっと待ってな 今 銀さん特製イチゴケーキをホールで焼いてるからな…
    ってアレ? ちょ どうしたの土方くん? 何で怖い顔して 抜刀してんのォォォォ?!」

土方「そうかい イチゴがそォんなに好きなら くれてやらァ…
    てめェの顔面を ストロベリーフィールドにしてやらぁ!
    鮮烈の赤を刻みやがれ!! ケーキ持ってそこへ座れ!
    ついでに八等分に タタッ斬ってやらァァァァ!!」

銀時「はわァァァァ〜〜〜!!ちょ 待ってェェェ! お気遣いはいいから!!
    今日は八人もお客さん来ないからァ! そんなんご丁寧に切り分けてくれなくても
    いいからァァァァァ!! 土方クン 待ってェェェェェェェェ!!」







沖田「・・・グダグダだなァ」
山崎「グダグダですね」
沖田「帰るか山崎 あとは お邪魔だろうからな」
山崎「はい ねぇ沖田さんでしょ? あの入浴剤 旦那に送ったの」
沖田「さーねェ」


☆☆


土方「アホか おめェは  ほんと アホだろ」

銀時「アホアホ言わないでくんない? あーー…目の前まだクラクラだわ…」
土方「三時間も風呂に浸かってるからだ いきなりブッ倒れやがって…
    湯中りしてんのもわかんねェで 気絶するまで入ってるって  どんだけスキなんだ
    いちごみるくが」

銀時「だぁって甘ァい 好いにおいなんだよォ もうメロメロだよォ?
    銀さん逆らえないよ もう虜だよ どうでもしてェ!だよ」
土方「はっ 呆れたぜ ああコレ やるわ 食え」

銀時「なに? あっコレ 『つぶつぶの気持ちシリーズ いちごみるく味』じゃん!!」
土方「どんだけマニアなんだよ 流行ってんのか」
銀時「これ 俺に?」
土方「ああ …いや 勘違いするなよ これはだな 総悟がだな…」
銀時「嬉しいよ お前から何かくれるなんて 滅多にねェもんな
    何でも嬉しいけど 甘めェモンは特に嬉しいぜ ありがとな」

土方「お… おう」
銀時「じゃ 遠慮なく♪ (パクン)
   くゥ〜!うめェェェェ!! やっぱどんな時でも糖分だなァ 百薬の糖だよ!
   うめェわァ〜♪ イチゴ味最高 いちごみるく最強だよ
   もうこれに勝る 春の甘味はねェよ 春の王様だよ」

土方「そんなにイチゴ味が 好きか?」

銀時「へ? そりゃ決まってンだろ イチゴ最強なんだって もうハンパねぇよ
   長谷川穂積だって勝てねェよ? イチゴ一人勝ちだよ
   ハウス栽培でもう一年中の果物キングだよ 食ってみるか?って食うわけねェか」

土方「よこせ」

銀時「えっ あッ! 食った!?」
土方「うわッ …ぺぺッ 何だこりゃ 激甘ェな… イチゴかよこれが
   ほとんど化学香料なんじゃねェのか よくこんな体に悪そうなもの 食えんな」
銀時「マヨラーのお前が言うのか それを 文句言うなら食うなよ
   イチゴチョコはぜぇ〜んぶ 銀さんのだからな イヤなら食うなって
   見ろォ 無駄に減っちまったじゃねェかよォ もったいない」

土方「だってイチゴ味が 好きなんだろ」

銀時「へっ? そうだけど・・・・・ !」























































沖田「いつまでスクロールしていやがるんでさァ? おわりでさァ
   もう何もありませんぜ? おじょーさんがた もうオチの想像は出来たでしょうが
   超ウケるんですけどォ ありがちのベタオチですぜィ …ったく ベタ過ぎらァ
   こういうオチですぜ」









『イチゴ味に勝る 最強の甘さ

…あった

 イチゴ味の あまァ〜い スゥィ〜ト☆キッス』




みたいな。




沖田「バカだろ おまえら ほんと バカだろ」

☆終わり☆


※窓を閉めて戻ってくだせぇ もうこんなヘタレな作品読むもんじゃねェですぜィ