☆銀/魂パロディ

バレンタインは炭酸コーラの味がする

登場人物:銀時/土方
場所:居酒屋→ホテル


銀時「ひーじーかーた くーん?」

土方「…らんだ」
銀時「ちょおま…ホントに勘弁して下さい  なんだコレ? ランダって何? パンダの親戚? 二分の一?
    コレどんな展開でどんな設定?いったいどんなプレイ? そんなん頼んでないんですけど
    そういうマニアなサービスいらないんですけど いい加減にしろよ オイィ!」

土方「…らりが」

銀時「今度はらりがってなんなんだよォ なにそんなグダグダになってんのォ?!
    なに羅列がおかしくなるまで 酒 飲んでんですかコノヤロー
    ランダとかラリガとか いったいどこの動物の名前ですかァ!!」

土方「…オルカ?」

銀時「南紀白浜ワールドサファ●ィ?ってどんな懐かしい響きィ?!
    しかもコレ分かるの関西限定ィィィ? いやまてよ オルカって何だっけ?
    イルカのことだっけ?オルカってイルカだったっけアレ…ダメだ なんか気になってきた」
土方「イルカ…」

銀時「いや シャチなんじゃね?あれ鯱だよ絶対 いやお前な そうじゃなくてだな
    おまえ登場してから三文字しか喋ってねェよ どういうことだよ
    どうせ三文字なら もっと『ピーー』とか『ピーーー』が入る
    放送禁止用語的な単語とか エロエロしく言ってみやがれってんだよォ」

土方「…オXX」

銀時「オイィィィ!! BL系二次創作でまったく需要のない三文字言っちゃったよこのひと!
    イケメン執事喫茶にスイカップのビキニ姉ちゃんが裸足でビーチバレーのごとき暴挙だよ
    もはや犯罪行為だよ 英国茶器が砂だらけだよ 空気読めーーーー!!」
土方「…んだよ じゃあ『ヤオイ』かよ…」
銀時「なにオタク色強くしてんですかァ? トッシーか トッシーなのか!!
    そんなんどうでもいいんだよォ 脱線させんじゃねェよ コルァ!
    つまりだッ! 俺が問いたいのは『今日は何日ですか?』ってことだろがァ!
    テメェ 今日のこの日を分かってんだろなァ?!」

土方「…2月14日だろ」
銀時「はい 良く出来ましたァ〜・・じゃネェェェェェェェェェ!!
    だァれが 日付なんか聞いてんだよ 今日の暦なんざ聞いてネェんだよォ!
    今日は『何の日』ですかって 俺はァ それを聞いてんだよォォォ! 大事なことだよォ?
    試験に出るよォ? まさかもしかして知らないの?
    ひょっとして大串くん この有名な日を存じ上げないのォ?!」

土方「んだよ…んなもん おれだって 知ってるっつーんだよ
    今日は… アレ…だ アレだろ アレの日だろ…」
銀時「なに月のモノが来ちゃったみたいな微妙な物言いしてんですか 恥かしいんですけど
    女の子の日ですか いやある意味そうかもしれないけど そうじゃないだろ
    つか なに赤くなってんのォ! ホントにお月のモノ来ちゃった?!」
土方「…ひっく …赤くらんて らってらんか …らい」
銀時「らの活用頻度がハンパないんですけど なにこのダメダメッぷり?
    酔っ払って顔赤いだけか! おめェ本当に真選組の土方十四郎? 鬼の副長さん?
    居酒屋ごときで どんだけ飲んだら こんなことになっちゃうんだよ
    もうフラフラだよ フラフープ一生落ちないくらいフラフ〜ラだよ!!
    しかも襟元はだけてるよ 乱れすぎだって 瞳が潤んでるし エロだよ  なんかエロいよ
    おまえ 今日に限って なーんでこんなに がっつり飲んじゃうんだよ?!」
土方「…別に おれァ飲みすぎてなんか ねぇ…」

銀時「はーー(ーー;)なんだコレ 立派な酔っ払いサマじゃねェか
    どこに出しても恥かしくないヨッパらいだよ!
    このザマじゃあ なぁんにも イイコト出来ねェじゃねェかよ?
    お前のゲロの世話くらいしか 銀さん出来ることねェじゃねェかよォォォ!?」
土方「てめ 俺はゲロなんか… うッ 」
銀時「ちょ待て待てまてェェ!!そこで吐くな!吐くんじゃねェ!トイレだ!
   そうだトイレ行って吐け!ちょっと我慢しろ!いいか大丈夫だ お前は出来る子だよォ!」

土方「うっ…おぇぇぇぇぇえッ」

銀時「Σ( ̄□ ̄)!土方ァ!!待ってェェーーーー!!」


−−−−−−−−−−−−間−−−−−−−−−−−


銀時「おい 大丈夫か」

土方「…ら らいじょうぶら…」
銀時「大丈夫じゃねぇよ まだ『ら』の乱用復活だよコノヤロー
    ほら これ飲め コーラだ」
土方「…あ? 何でコーラだ… んな甘ったるいモン 今 飲めっか
    余計に気持ち悪くなる…うぷ」
銀時「いいんだよォこれで 案外炭酸が効くんだよォ?
    日本酒飲み過ぎたらたっぷり水飲んで あとはコーラだよ コーラが一番効くんだよォ
    新しい靴下に履き替えたテニスコーチもそういってたんだよォ
    優しいから舞洲でギャルにモテモテだよォ」
土方「だれだ テニスコーチって」

銀時「誰でもねェよ 例えばの話だよ 例えばの いいから飲めよ
    ホラ 騙されたと思って 飲め!! なんなら銀さんの白いコーラの方を飲むか?」
土方「…なにドサクサに紛れて気持ち悪ィもん飲まそうとしてんだよ
    飲めばいいんだろ コーラを…
    これカロリーオフだろうな(ゴク…ゴクゴクゴク…ゴクン)」


銀時「どうだ?」

土方「ふぅー… はァ… ん 何か ちょっと マシ なった」
銀時「だろ? 炭酸効くだろ? 炭酸はおまえ最強だよォ ところでお前
    ちょっとカタコトでソソルんだけど もっかい言ってみ?
    オルカとかイルカとか カタコトで言ってみ ホラホラ」
土方「うるせェよ 何がイルカだ アホかボケェ」

銀時「ちょ なにソレ 介抱してあげた銀さんに言う言葉ァ?!」
土方「…悪かったな」
銀時「いいわもう それにしても 何でこんなに飲んだんだ?
    どうしたんだ 何かあったのか? 屯所で沖田クンにでも 苛められたのか?」
土方「別に…なんにもねェよ…」

銀時「そっか? いいたくないなら 別にいいけどな
    せっかく忙しいお前と 偶然にも初バレンタイン・デートができたのによォ
    台無しじゃねぇか 何でこんな日にベロベロになるまで 飲んでんの?
    そんなに銀さんとデートすんのイヤか? そんなに銀さんにチョコ渡すのイヤか?
    チョコくらいケチケチしなくたっていいんじゃね?
    どォせお前なんか いっぱいチョコ貰ってんだろ 屯所に4トントラックでお届け〜とかだろ
    ちょっとくらい 銀さんに分けてくれても いいんじゃね?」
土方「なんでお前に俺が貰ったチョコを やらなきゃなんねぇんだよ
    欲しけりゃ自分で買え そうじゃねェ ちげーよ 俺は… その…」
銀時「その 何だよ?」

土方「その… アレだよ…」
銀時「まぁた月のモノ来ちゃったよ お前どんだけ生理不順ですか」

土方「ちげー!つってんだよ!! ……うッ!」
銀時「だァァァから!! 無駄に力むなっつーの! あーあァ
   よし もういいから吐け 全部出しちまえ 楽になるから 吐き方知ってっか?
   よしよし 背中擦ってやるからな?」

土方「ふ…うぐ ウゲェェェェェェ…」


※ピンポンパン・ポーン♪
 只今の描写 BLにあるまじきシーンな為 割愛させて頂きます



−−−−−−−−数分後−−−−−−−−



銀時「落ち着いたか?」

土方「……ああ…」

銀時「口の中 ゆすいだ? ちゃんと体もきれいに洗った?」

土方「…ああ」

銀時「そう じゃ 俺も風呂入ってくるわ」

土方「ちょっと待て! てめェ…なんでいつの間にか ホテルに入店してんだ!」
銀時「だァって あのままゲロ塗れにさせておけねぇだろうがよ
    吐いたらあと体温下がって 猛烈に寒くなったりするんだよ
    だったらそんな時に必要なのは あったかい風呂とベッドと銀さんの腕の中でしょうが」
土方「三つ目が 余計だ」

銀時「いやそれが本命だから なに冷静に言ってんの マジ目が冷たくて銀さん傷つくんだけど
    三つ目だけで良いの!ってのが 今のおめェのセリフでェす! アンダァスタァーン?」
土方「そんなセリフ死んでも言うか …おれァ 帰る」

銀時「おっと また出たよ帰る攻撃が もういい加減慣れたからね
    おめーがそういう時は 大抵 本気で帰りたくない時だからね」
土方「そんなことねェ もうすんごい帰りてェよ めっちゃ帰りてェ ガチ帰りてェわ」
銀時「意地張るなって 分かったよ 帰りたいなら帰っていいよ?
   でも財布は置いてってね 銀さん今日は お金持ってないからね」

土方「今日って てめェはいつも金持ってねェだろが! 俺ばっかだろ ホテル代払うの」
銀時「そうだ!分かってるなら財布は帰るな ついでにお前も帰るな!」
土方「偉そうにいうな ちッ… 仕方ねェから 財布ごと 居てやるよ
    なんだ その… 警察が 泊り逃げの片棒なんか 担げねェからなァ」
銀時「ハイハイ 素直じゃねェなァ まぁお前は そういうトコがいいんだけどな
    銀さん 積極的なコは 嫌いですゥ」

土方「! おッおおおおれはだなァ!! べべべべ別に! 俺はだッ!
   バ バレンタインデーだから お前に会ってやったってわけじゃねェぞ!!
   バレンタインだからって 無理に時間を作ったわけじゃねェんだからな!
   絶対違うぞ! 勘違いするな?! たまたまだ…
   たまたま今日が非番だったに過ぎねェんだ!」
銀時「?…はァ?? なに言ってんの? 今日は偶然 非番だから 会えたんだろ?」
土方「そそ そーうだよ 別におれは何も せ 積極的なことなんかは…
    全然してねェんだからな フン」

銀時「あ!」

土方「な なんだよ… なんなんだよ!! てめェ 気持ち悪い目してニヤニヤ笑うなッ」
銀時「いや〜〜〜ァ? そっかァ なんだ そうだったのかァ やだな〜? なるほど?
    つまりだ ワザワザ副長サンは 有給を取ってくれちゃったワケだ?
    銀さんに会うために バレンタインという特別な日に 愛しの恋人と会うためにィ♪」
土方「Σ( ̄□ ̄〃)! 〜〜かッかかか帰る!! てェめェ!! ふざけろ!
    おおおおれがなんだと? わざわざてめぇなんかと会うのに
    貴重な休みなんか取るかボケェェ!!」

銀時「いいってもう 帰るなよ… なァ ちょっとだけ 後ろから抱きしめていい?」

土方「…やってんだろ もう 聴くなら行動に移す前にしろ …どうせするなら 聴くな」

銀時「・・・・・・」

土方「おい 何で黙ってんだよ 気まずいだろが 何か言え 喋れ」
銀時「いや なんか感動しちゃって…」
土方「なんでそこで感動するんだ 変だろが」

銀時「銀さん こう見えても寂しがり屋さんなんだよ
    今年のバレンタインデーだけは 万事屋メンバーとじゃ寂しいなって 思ってたんだよ」
土方「…なんで今年限定だよ」
銀時「だって 今年は お前がいるだろ…」

土方「!Σ( ̄へ ̄〃) ヤヤヤヤメロ…! こっぱずかしいヤツだな てめ…」
銀時「…だよ 恥かしいから ぜってーこっち見んなよ 振り返ったらコロスからな
    けど …ちゃんと言っときたかったんだよコノヤロー」

土方「…じゃあ お前もこっち見んな 絶対見んなよ 窒息するほど背中に顔くっつけとけ」
銀時「いや窒息って おま…」

土方「イヤだったんだ お前に どんな顔して こんな日に会えばいいのか
   平然な顔して お前に会えねェ 非番だから仕方ねェなとか 言う筈だったのに
   こんな日に ちゃんとわざわざ休みなんか取って バカじゃねェのかおれは…
   偶然じゃないなんて どんな顔してお前に会えんだよ
   そんな顔してんのを見られるのが 嫌だったんだ だからついつい… 飲みすぎたんだ」

銀時「…え おま なに?どうしちゃったんだよ 土方くーん?!
    甘いよ これめっちゃ甘すぎるってェ!!俺を殺す気か イッキに糖で殺す気なのか!
    血圧あがって致死量の鼻血出るゥ〜 貧血どころじゃねェわ
    愛の吸血ヴァン・パァイアだわコレ  カカオ0.01パーのチョコより甘いって
    もうカカオ入ってなくね? むしろ砂糖じゃね? ポリフェノールまったくなくね?
    なんか すんげェ激甘チョコを貰っちまったな 今年のバレンタインはよォ…
    もうビックリだわ 今 激甘でコクられたよね 銀さん? なァ そうだよね?
    …ん? アレ?…土方?」

土方「・・・・・グー (スヤスヤスヤ〜)」


銀時「Σ( ̄□ ̄)!(寝てるよこのヒト!!立ったまま寝てるんですけどォォォォ!!)」
  
土方「…ス〜 グォ〜…(スヤスヤ…)」

銀時「…参ったね こりゃ どんだけだよ
    おーい ちゃんと布団で寝ろー 風邪引くぞ ほら ベッドに寝かすぞー

    ぬォォォ!! よっこいしょっとッお!
    ちくしょう 色白で綺麗な顔してるくせに 見た目より重いなコイツ
    だよな…けっこう筋肉ついてるからなァ そりゃあ細身のお嬢さんとは 全然違うわな
    なのに何でこんなに ソソルかね もうエロスの神だよ 前世の出生地はオリンポスだよ
    しょーがねーな ホント これじゃ寝込み襲うわけにもいかねェしなァ 生殺しだよ コレ
    なァ 土方よォ これって相当 酔ってたんだべ?
    でなきゃ あんなセリフ お前が言うわけねェわなァ …ああ
    そっか だからか…」

―――だから 言ってくれるために めちゃくちゃに酔っ払ったのか―――


せっかく恋人がいても チョコもキスもセックスもねェ
とんだセント・バレンタインデーだよ☆


でも


とびきり甘いコクハクは こんな日にしか たぶん聞けねェよな?
どんな甘いチョコよりも それで充分だとかって
俺もずいぶん 甘っちょろい男だな

と 思いました








…アレ? 作文?


<終わり>


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