☆銀/魂パロディ

最後の防波堤を越えるには荒療治も必要

登場人物:銀時/沖田
場所:海水浴場 海辺の砂浜 


沖田「旦那ァ 何してんですかィ」

銀時「あァ〜? 見りゃわかんだろが 冷たァァい 甘味飲料水を売ってんだよォ」
沖田「海でアルバイトとは 涼しげで良いですねィ」
銀時「はァー? マジで言ってんのか そーいちろうクン コレ銀さん涼しげに見えるゥ?!
    この汗ダクダクな まるで汁ダクの牛丼みたいな状態の どォこが涼しそうなんだよォ!!」
沖田「総悟でィ まァ サウナみたいな感じでは ありますけどねィ」

銀時「この暑さいったいナニ? ちょ 警察で取り締まってくんない? 総二郎くん
    ッたく こんな仕事受けんじゃなかったぜ 炎天下で冷たーいジュースでも売ってりゃ
    涼も取れるなんて 誰が言いやがったんだ 畜生め」
沖田「メガネとチャイナは 一緒じゃないんで?」
銀時「あいつら ちゃっかりしてやがるからな 今頃涼しい部屋で カキ氷ィーとか焼きそばァーとか
   かいたり焼いたりこねたり食ったりしてやがんだよ
   銀さんだってなァ あのジャンケンポンで負けなきゃ こんなとこ立ってねーっての」
沖田「そりゃ 大変ですねぇ まァ 頑張ってくだせぇ」
銀時「おたくは仕事中? てかまたサボってんじゃねぇの?
   ちょっとジュース買って行けよ 暑いと仕事になんねぇでしょうが
   冷たいの色々あるよー ホラ ラムネとか ラムネとか ラムネとか オロナミンD−とか」
沖田「暑いのは 暑いですがね 俺たちは慣れてるんで 平気でさ
    でも旦那には いつも世話になってますからねィ じゃ ラムネ一本くだせェ
    炭酸の威力が強すぎで破裂して 飛んできたビー玉で人を殺せるくらいのやつ」

銀時「そんな恐いもんねぇよ おめぇ本当に警察かよ? おたくの副長さん限定用だろソレ
    オロナミンDにしとけ 夏にはDなんだよ しんねぇけど ヘイ まいどォ オロナミンD 一丁ォォ!!
    おたくらの制服って暑っ苦しいな 夏にまでチーフ首に巻いて ガマン大会ですか
    紫外線対策ですか 美白モードですか お洒落さんですか」
沖田「近藤さんは 俺の考案した夏服で 涼しそうにしてますぜィ」
銀時「ゴリラはもう地毛だけで 暑苦しいんじゃねーの」

沖田「そんなことより旦那ァ うちの副長に ちょっかいだしてるそうじゃねェですかィ」
銀時「ちょっかいなんて出してねぇよ 総太郎くんの依頼に基づいて仕事を遂行したまでだよ」
沖田「総悟ですぜ ですがね やりすぎじゃねぇんですかねェ
    土方 あんたに会うのを恐れて 引き篭もっちまってんですけど」
銀時「そういや最近 会わねぇな」

沖田「土方さんには 俺が旦那に落としてくれって依頼を頼まれたって 言っときましたぜ」
銀時「オイオイ どういうことだァ?それじゃあ アレだよ
    なんかまるでおれに 下心があるみてぇな感じになってんだろうがよォ」
沖田「ねぇって言うんですかィ?」
銀時「ネェよォ ナニいってんだァ? おまえらの痴情のもつれにおれを巻き込むじゃねぇよ」
沖田「あン人は複雑な人なんでさァ 人の言うこと真に受けるくせに 妙なとこで疑り深い」
銀時「だから おまえ どうしたいわけ?」

沖田「おれの誤算はね 旦那 あんたも土方のヤローに惚れてんじゃねぇかってことですよ
    それが判ってたら あんな依頼なんかしなかったですぜィ」
銀時「なァァァァんの証拠があって おれがあのマヨ王子に惚れてるなんて言いやがんだよォ」
沖田「いつも面倒くさいが 口癖の旦那が 今回の依頼にゃ時間を掛けすぎでさァ
    とっくに諦めちまっても良い時期なのに いつまで引っ張っていやがんでィ」
銀時「・・・・・・それは アレだよ なんか もうちょっとって感じなんだよ」
沖田「ともかくね おれの依頼だけで動いてるんなら良いんですがね あんたの私情が
    入っちまってんなら 報酬は出すんで 土方さんにはもう 構わないでくだせェ」
銀時「随分な言い草じゃねぇの おれがなに 仕事に私情を交えたって言うの?
    冗談じゃねぇよ 銀さん仕事にプライベートな感情を挟むことなんてしたことねぇよ?
    そんなん挟むくらいなら デニッシュパンにクローテッドクリームと季節のベリーでも挟みますゥ
    プリンアラモード・スペシャル・マグナム盛りに誓ってもいいですゥ」

沖田「そうですかィ だったら良いんですがね あん人は面倒臭ェ人ですから
    仕事じゃないなら 揺さぶるのは 止めてくだせぇ マジで切羽詰まってますからねィ
    あんな土方初めてだ… 色々迷惑かけましたね 旦那
    あんたに落とされて 嘘だってバラしたあとの土方を 嗤ってやりたかったんですがね
    なんか マジ入っちまってて 笑えませんぜ
    これ 報酬でさ もうこれで あんたの仕事は終わりでェ」
銀時「いらねぇよ 落とせてねぇし」
沖田「いや 充分落ちてまさァ」
銀時「いいんだよ 端っからおれは 仕事してねぇからな」

沖田「それじゃあ ダンナ…」
銀時「本気だっつったら どうすんの おたく 総三郎くん」
沖田「そーごです いい加減覚えやがれ
    ダンナが本気なら 俺は―――きっと邪魔しやすぜ」
銀時「障害がある方が 燃えるゥーってなもんだけどね なに?オタク
    土方に惚れてんの? 実はそうなの? 嫌い嫌いも好きのうちってやつゥ?
    じゃあ おめぇが落とせよ 土方をよ おれを面倒に巻き込むじゃねぇよ
    おかげでなんか 本気モードになっちまっただろうが どうしてくれんだよォ」

沖田「土方泣かせたら 俺の報復を覚悟してくだせェ 旦那ァ
    なんて冗談ですがねェ それじゃ 熱中症には 気をつけなせェ
    もう行きまさァ 仕事に戻らねぇと じゃ」



銀時「あーーー ったく 浜辺はクソあっちィーな めんどくせぇぇぇぇ!!
    …おめぇ目がマジだっての 沖田クン
     けどなァ 銀さんはもう あとには 引けネェとこまで きてんだよォ」




2に続く