☆銀/魂パロディ

どうでもいいなんて口が裂けてもいうな

登場人物:沖田/土方
場所:真選組 屯所 副長部屋




土方「・・・ん? 救急車のサイレンが鳴ってたようだが 何かあったのか総悟」

沖田「いや 別に きっと近藤さんがまた ストーカー負傷して帰ってきたんだろィ」
土方「そうか? だったらいいけどな 本当に凝りねぇな 近藤さんも
    愛だの恋だの運命だのと 浮ついたことを… おれには理解できねぇな」
沖田「あんたには一生無理でィ 運命的な死に方についてでも 考えていやがれ」
土方「運命的なおまえの殺し方についてなら 考えてやってもいいけどな」
沖田「そんなことより 今日も一日中 屯所に篭ってるつもりなんですかィ?土方さん」
土方「あ? 居ちゃいかんのか」

沖田「今日はリフレッシュ休暇の最終日ですぜィ あんた この一ヶ月ずっとオフは屯所で読書だろィ
    日常勤務だって 屯所で書類の作成や整理ばっかりだ あんなに行ってた
    市中見回りは 他の奴らに任せっぱなしで 街におっかねぇものでも出んですかィ」
土方「だからなんだよ おれに おっかないものなんかねぇよ バカ言ってんじゃねぇ
    おれが休み中に 読書しちゃ駄目だとでも言うのか おれはもともとインドアラーなんだよ
    書類も山ほど溜まってんだよ 出て行く暇なんかこれっぽちもねぇんだよ」
沖田「書類はそうでも 三日連続の読書ってなァ 誰でも変だと思うぜ」
土方「うるせぇ ぶあっつぅい本なんだよッ 読むのにあと数年はかかるな」

沖田「数年もここで篭ってる気ですかィ いい加減にしろィ 隊士どもが 恐がってるんでィ
    あんたが屯所に篭って 士道不覚悟の隊士に 眼を光らせてるってな」
土方「あぁ? そんなもん 自分に非が無けりゃ怯える必要もねぇだろうがよ」
沖田「あんた自分が どんだけ恐い顔して篭ってんのか 知らないんですかィ?
    屯所中の害虫が恐れをなして 一匹残らず出て行ったくらいでさァ」
土方「人を害虫スプレーみたいに言うんじゃねぇよ 良かったじゃねぇか 害虫が駆除されて」
沖田「よくねぇよ 隊士たちに相談を受けてるんでさ 特にザキの野郎なんか
    毎回あんたに煙草の買出しと ささいなコンビニの用事頼まれて ノイローゼぎみでさァ
    このままじゃ 練炭自殺でもしかねないですぜィ
    そうなったら どうすんですかィ あんたのせいだぜ」

土方「山崎呼んでこいや おれが七輪で炙ってやるからよォ」
沖田「それはもう俺がやっときましたぜ 大火傷してさっき救急車で運ばれたんでィ」
土方「はぁァァァ?! アレェ?! もしかしてさっきの救急車ァ?!アレ山崎乗ってたのォ?!
    なんでェ?!なんでおまえが先にやってんのォ?!」
沖田「いや グチグチ言いやがるから かったるかったもんで・・・」
土方「おまえなァ 相談されてて それはねぇだろ ひでー奴だな」
沖田「何いってんでぇ 土方さんが悪いんでさァ
    なんで急に引き篭りのおたくニートのマネなんかしてるんでィ」
土方「おたくニート言うんじゃねぇよ おれは働いてるし オタクでもねぇわァ!」
沖田「ソレ 旦那のせいなんだろィ」

土方「・・・あ? 何言ってやがる 関係ねぇよ」
沖田「関係ねぇですかィ? でも万事屋の旦那に会いたくねぇから 引き篭もってんじゃねぇのかィ」
土方「違う そんなんじゃねぇ 検討違いもいいとこだ」
沖田「アーァァ 旦那ァ 失敗しちまいやがったんだなァーーーー」
土方「総悟 おまえ 万事屋に よからぬ依頼をしたらしいなァ
    どういうつもりだ おれはホモじゃねーぞ コラァ」
沖田「依頼? あんたを落としてくれって 依頼ですかィ?」
土方「やっぱそうだったか きしょいんだよ」

沖田「あれね あれは旦那に俺が頼まれたんでさァ」
土方「・・・なんだと? どういう意味だ」
沖田「なんか土方を亡き者にしてやるから 協力しろって強引に
    俺があんたを落としてくれって依頼をしたことに しといてくれってさァ
    まったく 俺もすっかり騙されちまったィ 死んでねぇだろが土方ァ」

土方「どういうつもりだ あいつ・・・」
沖田「しんねぇや 俺の玩具を横取りする気なら ちゃんと本気で取りやがれってんだ」
土方「オイィ だれが玩具だ おれはおまえの玩具じゃねぇわ」

沖田「あんた 毎週楽しそうに出かけてたじゃねぇですかィ
    おれはてっきり もう旦那に突っ込まれたもんだと思ってましたぜィ…
    もうBLなら おめーは無理やり抱かれて イヤイヤながらも
    徐々におれに心を赦すんだよォみたいな そういう展開になってますぜィ」
土方「おまえら 打ち合わせでもしてんのか なにがBLだ
    突っ込まれてなんかないわァ!! おれのどこが楽しそうにしてたよ!」
沖田「あんたに色恋は似合いませんぜィ 土方さん」
土方「なんだよ 色恋なんざ 今関係ねぇだろ」
沖田「旦那は暇なんでさァ 暇つぶしに あんたで遊んでるだけでさァ
    なのに本気になって さっさと禁断の愛に身を崩して 副長の座 俺に譲れ土方」
土方「だれが譲るかァ んなこたァ わかってんだよ 別に本気になんかしてねぇよ」

沖田「本当ですかィ」
土方「おれが 嘘なんかつくか」

沖田「そうですかィ・・・・」
土方「なんだぁ? なぁんで おめーはそんな不服そうな顔してんだよ」
沖田「別に どんな毒殺すれば 土方ちゃんと死んでくれんのかなって・・・」
土方「どんな毒殺しても 毒なら100パーちゃんと死ぬわァァァァア!!
    おまえ いっつもおれの殺害ばっか考えてんだなァ 総悟ォ!!
    そんなにおれが邪魔なのか? おれはおまえにとって邪魔な存在なのかァ?!」
沖田「そりゃそうですぜ あんたは 俺にとっていらない存在でしかねェんでさ
    もしも それでも生きていたいんだったら 一生 俺の人生のおまけとして
    どーでもいい感じで生きててくだせぇ 散歩くらいには 連れってってあげまさァ」
土方「なんでオマケ?!それペットだろ! なんでおまえのオマケやペットとして
    おれが生きなきゃなんねぇんだよ!ふざけんなァァァ!!
    よぉおし!! わかった! 斬っていい? おまえもう斬っていいィィ?!」

沖田「・・・土方さん 敵前逃亡は 士道不覚悟で 切腹でィ」
土方「なにィ? おれのどこが敵前逃亡だ 心配しなくても てめぇのことはたたッ斬ってやらァ」
沖田「万事屋の旦那のことでさァ 旦那の顔みないように 引き篭もってるなんざ
    あんたらしくありやせんぜィ 喧嘩売られて 引き下がってるんですかィ?」
土方「・・・・それは」


沖田「まっすぐブチ当たってくれば いいじゃねぇですかィ
    あんたは いつもバカ正直にどーでもいいよな嘘ついて 皆にいらねぇ気ィばっか遣って
    ひとりで解決して 何も無かったみたいに 大事な事は全部しまい込んじまうんだ
    そりゃイライラもするだろィ 問題に真正面からぶつかっていきやがれィ
    旦那は 魂で語る奴を 裏切るような男じゃねぇよ あんたが嘘さえつかなけりゃ
    ちゃんと真正直に返す男だ ただどっちとも 素直じゃねぇっていうか
    どーでもいいって言ったことに対しては 本当にどうでもよくなるんでさァ」

土方「・・・・総梧 おまえ」
沖田「あんただって 判ってんだ だから恐ぇえんだよ
    けど 恐ぇもんに立ち向かっていかなきゃ あんたは あんたじゃねぇだろィ」

土方「おれに恐ぇもんなんかねぇんだよ ・・・ちょっと出かけてくる」
沖田「どこへ行くんでぇ」
土方「コンビニだよ コンビニ!! 山崎が居ねぇからな 仕方なく出てくんだよ
    いっとくが買い物に行くだけだ マヨネーズが切れてんだよォ!」



沖田「アーァアァ まったく わかりやすい お人でィ
    でもまァ そう簡単に 解決なんか させやせんぜ 土方さん ( ̄ー ̄)
    残念ながら 旦那は今 万事屋の事務所には いねぇですからね」




(でも続く)


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