最強の失恋キング 続・ピュア・ラブ |
| 登場人物 エンゼル／ブロンクス |
「男女の組合わせが多いな この店は」 「たりめーだ だいたいがデートに使う店なんだよここは ハッカーチームより一般人が多いしな 穴場だよ なのに地獄の番犬とここでメシ食わなきゃなんねーなんてな トホホもいいとこだぜ」 「男の組合わせは他にも居るぜ」 「知るか他人の趣味なんざ…なぁところでブロンクス 俺が今から言うことは 聞かなかったことにしてくれねぇか」 「ここの食い物は奢りか？」 「へっ？ ああ…どうぜデートだと思ってたからな 奢ってやってもいいぜ （番犬め 段々人間くさくなってきやがったな）」 「じゃあ 話せ 聞いて忘れてやる」 「俺が何故 何回もキラに騙されるのかって聞いたよな」 「その回答は聞いた」 「アイツはな 多重人格かもしれねぇと時々思うんだ どうにも演技だと思えないような人格・人物になる だから ついつい 俺も本音が出ちまうんだよな あれが演技なら本当の悪魔だ まぁだからキラは悪魔だけどな 俺がマヌケなのを差し引いても 騙されない奴は滅多にいないと思うぜ …言い訳くさいけどな オンラインの――キラじゃないキラには 何故だか自分の秘密も弱いとこも うっかり話せちまうんだ」 「甘いなエンゼル・フェイス それを引きずり出して笑うのがキラの本性だ あいつはそういう心理を心得てる」 「そうなんだけどな …俺の右眼のことを キラから聞いた事はあるか？」 「ないな」 「そうか この右眼のことは誰にも チームの奴らにさえ話してねぇ 詳細を話すには 少し勇気がいるわけだ たいしたことじゃねぇんだぜ 話す必要もないことだしな 親に恵まれなかったガキなら 誰でも経験があることだ」 「キラには 騙されてつい話したってわけか」 「話した でもアイツはそれをまだサイトで曝してねぇ 多分最後の切り札として持ってるんだと思うけどな でもそうじゃないとも …思ってる バカバカしいけどな」 「確かにバカバカしいな 間違いなく切り札だ 人が好いのも加減をしないと 命を削るぜ 暴かれるのが嫌なら 先に皆に話しておくことだ お前の 信用しているというメンバーたちにはな」 「俺は皆に話すつもりはねぇ」 「お前とキラの秘密か」 「げげっ！ 寒いこというなよ、ちげーよ！！ 以上、終わりだ 忘れてくれ 誰にも言うなよ お前がキラから俺の眼のことを聞いてないならいいんだ ところでブロンクス お前何でキラの遣いなんかでここへ来たんだ？ ついにヤツの命令で動くようになったのかよ 見損なったぜ」 「頼まれたが 命令で来たわけじゃない 最近はエンゼルに外で出くわさなかったからな 会ってもいいと思っただけだ 俺の意思で来た」 「…そ、そそうかよ お俺は別に てめぇなんかに会いたくなかったけどなっ」 「俺はお前に会いたいと思っただけだ」 「！！ッおおおまえ…心臓に悪いから そういうことを平気で言うのは止めろ 頼むぜ 俺は異常に惑いやすい体質なんだ…（ドキドキ）」 「お前 溜まってるのか だから前に言っただろう 俺を気絶させられれば レイプするのはお前の自由だと――」 「だぁ〜！もういいって！ ケダモノのお前と恋愛論議をする気はねぇよ」 「恋愛はすればいいと ボスは言ってたが」 「うん？」 「俺には 理解できない お前を見ていてもいいものとも思えないからな」 「〜そりゃあ悪かったな！！ …はぁ いいさ じきにお前にも そういう気持ちにさせる相手が現れる日が来るさ これだけは ひとりじゃ どうにもなんねぇもんだからな」 「お前が言う最後のセリフは よく理解できるな」 「てめぇな 食ったらさっさと帰れよ このクソ犬ッ 暗いとこでお前のツラは恐怖だぜ 悪魔の番犬に食い殺されそうな気になる 絶対キラとが似合いだぜ 前世でお前らツガイだったんじゃねぇのか？ うわ 想像したら薄ら寒くなってきたぜ ちくしょう」 「暖めてやろうか」 「てめぇ、マジで帰りやがれ（怒） もう存分に食ったろ」 「今年もクリスマスはまた暇か エンゼル」 「うるせ！今年こそは まだ見ぬ彼女とラブラブ・クリスマスだよっ まだ時間はあるからな 俺は最後まで諦めねぇ男なんだよっ！」 「懲りない奴だな なら暇だったら言え 俺の気に入りの場所に 連れてってやる じゃあな ご馳走さん 美味かったぜ」 …何なんだよ 変なとこで律儀だなアイツ 俺は惑いやすいんだっていってんだダロが イヤイヤしっかりしろ 敵は懐いてもケルベロスだぜ 俺はやっぱり女の子の方がいいや ヤローなんてつまんねぇしな あーあぁ しかし…またキラだったか とにかく さらばだぜ 俺のスプモーニちゃん…ホレてたのになぁ そういや クリスマスはジン・リッキーから オフライン・コンパの誘いが来てたよな 出席の返事出しとこう〜♪メールメール♪ ……いや ま たまにはいいか 欠席でも。 |
| ＥＮＤ （頑張れ エンゼル！惑うな！笑） ※窓を閉じて戻って下さい |
| ｐｈｏｔｏ／真琴 さま （Ａｒａｂｉａｎ Ｌｉｇｈｔ） |