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こころ亡き凶悪な 人形に触れる私の指先 この人間では無い姿のものは 森の廃屋に棲む人殺しの 幼い魔物 私の愛する弟は 森の魔物に殺された 私の憎悪に駆られた 慈愛のキスを お前に刻む 私は お前を裁く神か けれど その白い肌は 思いもよらぬ 赤き温度 話す筈の無い魔物の声は 地獄の底から私に 響く 『オマエハ ダレダ』 まるで 薄い血管を破り じわりと 滲み出てきた 赤い鮮血の 悪魔の声に 私は 唇を震わせて 答える そう 私こそが 私の愛する 幼い弟を 弄り殺した 罪深き男 語り/麻生 練